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【株式投資/企業分析】商船三井(23年3月期 通期決算)

 

株価チャート

3,200円と3,600円の間をもみ合っているような状況。

決算発表が4/28、その後は下落トレンドが継続している。

 

3,200円の底値を割ってしまうと次の底値である2,600円くらいまでの調整はあるかも。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

23年3月期 通期決算

決算発表日:2023年4月28日

 

売上高、営業利益

  • 売上高:27.0%増
  • 営業利益:97.6%増
  • 純利益:12.3%増
  • 営業利益率:6.7%

 

増収増益。

純利益も四季報予測が8,000億円だったので、ほぼほぼ予想通り。

 

 

配当

  • 配当金:180円
  • 株価(5/3):3,175円
  • 一株利益:581.38円
  • 配当利回り:5.6%
  • 配当性向:30.9%

 

やはり大幅な減配

配当利回りも5.6%まで低下。これでも十分高いのだけど、今後の市況不安を考えると買いづらくなったのは確か。

 

配当性向は30%程度と十分低く問題なし。

 

 

 

24年3月期 通期業績予想

  • 売上高:9.1%減
  • 営業利益:10.9%減
  • 純利益:80.1%減

 

純利益予想は2,000億円

四季報では3,800億円の純利益予想だったので、そこからは大分減額された企業予想となっている。

 

 

 

 

経常損益(2023年度予想)

  • ドライバルク事業:230億円
  • エネルギー事業:440億円
  • 製品輸送事業:1,280億円
  • ウェルビーイングライフ事業:85億円

 

通期ではコンテナ船事業の予想利益は500億円

他の事業とほぼ肩を並べる水準まで下がってくるという予想。

 

 

 

 

損益計算書

持分法による投資利益

 

持分法による投資利益で6,600億円という莫大な利益が計上されている。

ONEによる利益寄与分だろうな。

 

 

セグメント

セグメント利益

  • ドライバルク事業:576億円
  • エネルギー事業:395億円
  • コンテナ船事業:6,201億円
  • その他製品輸送事業:852億円

 

コンテナ船事業が群を抜いて利益を上げている。

 

 

 

経常損益:コンテナ船事業

  • 1Q:2,344億円
  • 2Q:2,603億円
  • 3Q:715億円
  • 4Q:538億円

 

さすがにコンテナ船事業の利益水準は右肩下がり。

ただ、4Qでもコンテナ船事業は530億円の利益を上げている。

 

下落幅もやや落ち着いてきている?

 

 

コンテナ船市況

 

下げ止まってきているようにも見えるけど、逆に言うと1998年水準に戻りつつあるということ。

 

コンテナ船事業はあまり楽観視できる状況ではないかな。

 

 

 

関連記事

 

商船三井、純利益74%減、今期6期ぶり減益、運賃下落響く、年180円に減配

2023/04/29  日本経済新聞

 

商船三井は28日、2024年3月期の連結純利益が前期比74%減の2100億円になる見通しだと発表した。減益は6期ぶりだ。インフレや世界景気減速による荷動きの鈍化で、記録的な高値にあったコンテナ船運賃が下落する。配当は年180円(前期は560円)に減らす。

 

www.nikkei.com

 

 

まとめ

来季純利益の企業予想が2,100億円。四季報予想が3,800億円なので、それよりも大分控えめな予想となっている。

ただ、今のコンテナ船市況を見ても、全く楽観視はできるような状況でもないのも確か。

 

前期のように配当利回りで15%を超えているような状況では多少のリスク覚悟で買っていくのもありかなと思っていたけど、今は配当利回りも5%まで下がってしまっているのでそれほど優先的に買うような銘柄ではなくなっている。

 

こうなってくると、市場要因での大幅な株価調整待ちかな。

様子見としよう。

 

 

 

 

 

 

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