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【株式投資/企業分析】ソフトバンク(23年3月期 通期決算)

 

株価チャート

1,450~1,550円辺りでもみ合っているような状況。

そこから上がるのか、下がるのか、まだ方向性は出ていない。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

23年3月期 通期決算

決算発表日:2023年5月10日

 

売上高、営業利益

  • 売上高:3.9%増
  • 営業利益:9.8%増
  • 営業利益率:17.9%

 

さすがに通信という規制産業を抑えているだけあって、営業利益率は高い。

22年3月期については、遡及修正ということで利益額が減額されている。

 

 

 

配当

  • 配当金:86円
  • 株価(5/28):1,493円
  • 一株利益:88.95円
  • 配当利回り:5.7%
  • 配当性向:96.6%

 

配当金は前年度と同額を維持する予想。

配当利回り5.7%と非常に高いのだけど、配当性向も100%近い値になってしまっている。

 

少なくとも当分は増配はないだろうな。もしかしたら減配リスクも多少はあるかもしれない。

 

 

 

過去3年間で純利益の84%を株主還元として拠出。

 



 

キャッシュフロー計算書

 

携帯事業からの安定的なキャッシュフローは確保できていて、フリーキャッシュフロー約1兆円のプラスになっている。

ここまでの巨額のキャッシュを作り出せているのなら、抱えている負債もいずれは返済できるか。

 

 

 

セグメント

営業利益

  • コンシューマー:4,624億円
  • 法人:1,351億円
  • ヤフー・LINE:1,597億円
  • 流通:243億円
  • 金融:△124億円

 

コンシューマー事業で4,600億円の利益を上げているが、法人事業、ヤフー・LINE事業も1,500億近い利益を上げられている。携帯事業一本やりという訳でもなさそう。

 

ただし、コンシューマ事業で前年度比較で28%減という大幅減益になっているのは少し気になる。

 

 

24年3月期通期業績予想

24年3月期連結業績予想

  • 売上高:60,000億円
  • 営業利益:7,800億円
  • 純利益:4,200億円

 

26%近い減益予想となっている。

ただし、その減益分は「PayPay子会社化に伴う段階取得に係る差益」の約3,000億円が計上されなくなることが要因。

 

 

 

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まとめ

財務構造が悪いのは、ボーダフォンを買収した時の名残か。
 
ただ、利益構造はさすがに優秀。配当性向が100%近いのは気になるけど、今の配当利回りであれば保有継続でもいいかな。市場要因で下落した際は、買い増しもあり。

 

 

 

 

 

 

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