今後の投資戦略の続き。
投資に関する基本的な考え方としては次の二つとする。
- 不労収入確保
- インフレ対策
では、具体的にどのような戦略で投資を進めていくか。
株式
私の株式投資に関する基本戦略は「高配当銘柄への分散投資」となっている。
具体的に言うと、次の3つの条件に当てはまる企業を予め候補銘柄として抽出しておき、市場要因による株価下落時にそれらの企業の株を分散して購入していく。
リスク分散
個別銘柄への投資を行う際は、リスク分散のため複数の企業に分散して投資を行うことが重要になる。
分散としては、下記3つのレベルで投資先の分散を行っている。
- 企業:一つの企業に投資資金を集中することを避け、複数企業に分散して投資を行う。
- 業種:一つの業種内の企業だと株価の動きの相関性が強かったりするので、業種に関しても分散していく。
- 国:日本株だけではなく、米国株にも分散する。また、「ADR」という制度を活用して米国以外の企業に関しても投資先の幅を広げる。
私の現状の株式資産に関して、各業種の比率は下図のようになっている。
たばこ企業、通信企業の比率が高くなってしまっているため、今後はこの二つの業種以外の企業を優先的に投資していく。
NISA成長投資枠
NISA成長投資枠で保有している株式からの配当金は、すべて非課税になる。
また、「将来的に、医療保険料算出に配当金などの金融所得が反映される見込み」とのニュースが日経新聞で報じられたが、「NISA口座からの金融所得は対象としない」との方針も合わせて報じられている。
NISA口座からの配当金を最大化することによって、医療保険料への影響をできるだけ抑えていく。
以上より、NISA成長投資枠はすべて、「日本株、米国株の高配当銘柄への分散投資」として活用していく。
債券
不労収入(配当金、利金)の安定性確保のため、一定量の債券は保有を継続する。
ただし、債券は満期とともに額面の金額が償還されてくるという特徴を持っているため、性質として「現金」に近い。当然、インフレには弱い資産となる。
一定量の債券は保有を継続するにしても、私の資産ポートフォリオにおいて今以上に債券の比率を上げることは避ける。
満期日
現在私が保有している債券の満期日は下記になっている。
- 2031/06/13:第63回ソフトバンクグループ株式会社:¥15,000,000
- 2031/12/11:第64回ソフトバンクグループ株式会社:¥10,000,000
- 2032/09/13:オリックス:¥1,176,160($8,000)
- 2033/02/10:インテル:¥1,176,160($8,000)
- 2033/09/07:フィリップ・モリス:¥1,176,160($8,000)
- 2041/02/15:US TREASURY 4.75%:¥8,233,120($56,000)
- 2045/02/15:米国国債 4.750%:¥191,126($1,300)
(米ドル/円:147.02で換算)
一番直近では2031年にソフトバンクG社債の償還日がやってくる。
金額としても大きい。
償還資金の再投資先は、償還日時点の債券の利回り、株式市場の状況を鑑みて判断する。ただし、債券に再投資するにしても、インフレリスクを考慮して満期日までが長期間の債券は避ける。
インフレ対策
インフレ対策として、保有する現金を以下の二つの資産に転換していく。
- 株式(オルカン)
- 実物資産(金)
株式(オルカン)
NISAにおいて成長投資枠は個別銘柄(高配当銘柄)で活用しているが、つみたて投資枠では個別銘柄を購入することができない。
もともと、つみたて投資枠における非課税枠を活用するため、この枠ではインデックス投信(オルカン)の定期積立を行っていた。
現在の積立額は週5,000円。年間では約25万円。
つみたて投資枠は年間120万円となっているが、その枠は25万円分しか埋めていない。
NISAは最短で5年間で枠を埋めることができるが、オルカンの定期積立に関してはドルコスト平均法を実行するためにより長いスパンで枠を埋めていく。
ただしここに関しては、将来的に株価の暴落が発生して株価が割安になったときには積立金額の増額は検討する予定。
まずはつみたて投資枠600万円の枠内で、現金をオルカンに転換していく。
この枠を埋めきった後は、特定口座内で現金をオルカンに転換していく予定。
実物資産(金)
金投資には次のような方法がある。
扱いやすさを考慮し、まずは「投資信託」の形で投資を行う。
金関連投資信託の中にはNISA成長投資枠で購入できるものもあるが、私自身の投資戦略では成長投資枠は個別銘柄(高配当銘柄)で使用するため、金関連投資信託は特定口座内で購入する。
また、投資を自動化するため、「定期積立」の形をとる。
やはり、金価格を見ながらその都度金を買っていくのは負担が大きい。定期積立の形で自動的に順次、現金を現物資産(金)に転換してく。
積立額は週20,000円。年間では約100万円。
オルカンと同じく、将来的に金価格の暴落が発生して金が割安になったときには積立金額の増額は検討する予定。