株価チャート
23年3月の3,600円を天井にして下降トレンド。
一度3,400円まで値を戻しているがその後は再び下落。5/9の決算発表後も下落を継続。
どこまで調整するのか。少なくとも2,600円くらいまでは覚悟した方がいいかも。
日足チャート
週足チャート
23年3月期 通期決算
決算発表日:2023年5月9日
売上高、営業利益
- 売上高:14.7%増
- 営業利益:10.2%増
- 純利益:0.3%増
- 営業利益率:11.3%
増収増益。
純利益は微増で1兆円の大台は超えている。
定期船事業(コンテナ船事業)だけで7,900億円の経常利益。
配当
- 配当金:120円
- 株価(5/27):2,929.5円
- 一株利益:393.81円
- 配当利回り:4.0%
- 配当性向:30.5%
今期の純利益予想は2,000億。前期が10,000億だったので80%減の予想。
それもあって大幅な減配。これは予想の範囲内。
それで配当利回りは 4%まで低下。
これでは優先的に購入を検討するような銘柄ではなくなってしまっている。
24年3月期通期業績予想
- 売上高:23,000億円
- 営業利益:1,280億円
- 経常利益:2,000億円
- 純利益:2,000億円
純利益は8,000億円の減益予想。
さすがにコンテナ船の神風は終了するか。
ほぼほぼコンテナ船事業の減益が減益要因となっている。
バランスシート
- 2023年3月期:65.6%
- 2022年3月期:55.6%
1兆円の純利益もあって、自己資本比率は55%から65%に大幅改善。
キャッシュフロー計算書
配当金の支払額
配当金の支払い額だけで3,900億円の拠出。
さすがにこれは続かないか。
関連記事
2023/05/10 日本経済新聞
国内の海運大手3社の2023年3月期決算が9日、出そろった。同日発表した日本郵船など全社の純利益が過去最高を更新したが、24年3月期通期ではそろって大幅減益を見込む。物流の正常化に伴い、高騰していた運賃が下落し新型コロナウイルス禍の特需が消失。純利益の合計は前期比8割減の5300億円に落ち込む。
2023/05/09 日本経済新聞
国内海運最大手、日本郵船の2023年3月期の連結純利益が前の期(1兆91億円)を上回り、最高益を更新したことがわかった。前の期比1%減を見込んだ従来予想から一転、微増になった。23年1~3月期のコンテナ船の運賃価格の下落幅が想定より小さかった。
まとめ
さすがにコンテナ船の神風は今期は剥落するという予想。
8,000億円という大幅な減益。それに伴う大幅な減配。ある意味では予想通り。
さすがに配当利回り4%では、この銘柄を優先的に買っていくのは難しい。
市場要因でさらに株価が調整するのなら検討してもいいけど、現時点では様子見かな。