2023年4月12日の日経新聞の記事。
バフェット氏、日本株が投資先2位 企業に経営の質問う
2023/04/12 日本経済新聞
米投資家ウォーレン・バフェット氏が日本株に強い投資意欲を示した。
周囲が投資に尻込みするときでも、長期でみて割安と判断すれば踏み込んだ資金を投じるのが同氏の信条だ。低迷する日本株への「逆張り」投資。海外マネーが日本を見直す契機になる可能性があるが、それには企業自身が事業を成長させ、資本を生かす経営へと高め続けることが条件になる。
バフェットは、自身が率いるバークシャー・ハサウェイの投資先に日本の商社株を加えている。
そのうえで、他の日本企業の投資先についても「考えている会社は常に数社ある」という。
バフェットがなぜ日本株を買うのか。
その理由として次の3つを挙げている。
- 国際的に投資先を分散したい
- 日本株が割安に映っている
- 経営の質
投資先分散
米バークシャー・ハザウェイが保有する上場株の時価は 3000億ドル(約40兆円)に上り、そのほとんどが米国株。
リスク分散のための投資先として日本企業株を選んでいる。
割安
割安でなければ投資しないのがバフェット氏の哲学。
現状の日本株が割安に映っていることが日本株を買う一つの理由になっている。
経営の質
バフェットは自分自身が理解できる企業でなければ買わない。
商社については、「経営者が良い判断をし、配当や自社株買いのためにより多くの資金を生み出している事実を非常に高く評価している」としている。
バフェットのポートフォリオ
バークシャー・ハサウェイが保有する上場株。
そのポートフォリオは次のような銘柄で構成されているという。
- アップル:1,190億ドル
- バンク・オブ・アメリカ:342億ドル
- シェブロン:300億ドル
- コカ・コーラ:254億ドル
- アメリカン・エキスプレス:224億ドル
- 日本の商社株:計1.9兆円
まず驚かされるのはアップル1社だけで約4割を占めていること。
そこまでアップルの成長性を買っているということなのか。
ただ、それにしてもここまで偏りがあるのは私だったら心配になってしまう。アップルもこの先突発的な問題が起こらないとも限らない。
だからこその日本商社株への分散投資なのだろうけど、それにしてもポートフォリオがアップルに偏っている。
分散投資か、集中投資か
確かに分散投資することはリスクを限定するのに有効なのだろうけど、それでも分散すればするほど大きく投資資産を伸ばすことが難しくなるのも事実。
本当に成長性を信じられる企業があるのだとしたら、そこに集中投資するくらいのリスクを負わないと、中々投資資産を大きく伸ばしていくことも難しい。
かといって、今後アーリーリタイアを考えている中で、保有資産を大きなリスクにさらすわけには行かない。そのようなジレンマをいつも抱えていた。
それならば、基本的にはポートフォリオの大部分は高配当銘柄で分散させて運用し、それ以外で金額を限定してその分は成長銘柄に集中投資してみるのがいいだろうか。
グロース株はポートフォリオには現時点では加えていないのだけど、それも戦略の一つの加えてみても面白いかもしれない。