株価チャート
決算発表(10/31)後に一度大きく上昇していたが、そのあとは徐々に株価を切り下げている。
それほど強い買い圧力は無いということか。
週足で見ると次の天井は2,750円あたりになるのだけど、そこまでの上昇も怪しいところ。
日足チャート
週足チャート
23年3月期 第2四半期決算
決算発表日:2022年10月31日
売上高、営業利益
- 売上高:94.5%増
- 営業利益:147.8%増
- 営業利益率:10.2%
増収増益。
売上、営業利益ともに増加幅は非常に大きい。
営業利益率は10%強。この手の電力会社でこの水準は十分優秀でしょう。
配当
- 配当:80円
- 株価(11/6):2,119円
- 一株利益:590.39円
- 配当利回り:3.7%
- 配当性向:13.5%
ここのところの株価上昇を受けて、配当利回りは3.7%まで下がってしまっている。ただ、この水準であればぎりぎり許容範囲内か。
配当性向は13%程度と非常に低い。配当原資は問題ないし、そもそももう少し配当金として拠出してもいいのでは。
通期業績予想
- 売上高:+25.4%
- 営業利益:+47.3%
売上高、営業利益ともに大幅な上方修正 。
理由としては電力販売価格の上昇と石炭販売収入の増加が大きいとのこと。
バランスシート
- 社債:7,820億円
- 長期借入金:8,558億円
流動負債
- 1年以内に期限到来の固定負債:1,562億円
- 短期借入金:917億円
- コマーシャル・ペーパー:1,199億円
借入額は巨額だが、その大部分は固定負債(社債、長期借入金)。
その点では財務構造はそれほど悪くは無いと言えるのだろうか。ただ、それにしても有利子負債が巨額なのが気になる。
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まとめ
財務構造の点では巨額の有利子負債が気になるけど、そのような事業形態なのかもしれない。
電力販売価格上昇の恩恵を受けて、売り上げ、営業利益ともに大幅上昇。利益構造は大きく改善がみられるけど、その恩恵がどの程度継続するのかは不明。
とりあえず保有継続かな。