株価チャート
3,800円の天井を超えて上昇。
ただし直近では少し売り戻されている。
週足で見るとそこまで高値圏という訳でもなさそう。
一時的に3,700円程度までは売り戻される可能性はあるけど、そこから反転して上昇していくのであれば上昇トレンドに入っていくようにも見える。
日足チャート
週足チャート
23年3月期 第1四半期決算
決算発表日:2022年7月28日
売上高、営業利益
- 売上収益:2.4%増
- 営業利益:39.4%減
- 営業利益率:15.4%
増収減益。
しかも 40%近い大幅な減益。
ただしそれでも営業利益率は15%を超える高い水準となっていて、利益率自体は悪くは無い。
売上収益
- 日本:1,405億円
- 米国:5,011億円
- 欧州およびカナダ:2,056億円
米国での売り上げが全体の50%強となっている。
日本は全体の14%程度なので、売り上げ主体は欧米。
配当
- 配当金:180円
- 株価(7/30):3,925円
- 1株当たり利益:188.13円
- 配当利回り:4.5%
- 配当性向:95%
配当利回りは一応は4%強。
ただし、配当性向が100%近いのが気になる。利益とほぼ同額を配当金として拠出していることになる。
増配余地は無いか。
バランスシート
社債及び借入金
- 前年度:41,414億円
- 当第1四半期:43,203億円
ここは19年に製薬大手シャイアーを買収して膨らんだ有利子負債を必死になって圧縮しているはず。それなのに、社債及び借入金が逆に1,800億円も増えてしまっている。なぜ?
糖尿病薬事業売却
武田薬品工業が28日発表した2022年4~6月期(国際会計基準)の連結決算は、純利益が前年同期比24%減の1050億円だった。前年同期に計上した糖尿病薬事業の売却収入がなくなった影響が大きい。消化器系疾患領域をはじめとした主力薬は好調だった。
利益の大幅減は、同年前期に計上した糖尿病薬事業の売却収入がなくなった影響とのこと。利益率自体はそれほど悪くは無いようだから、それほどマイナスポイントではないかな。
まとめ
この四半期では借入金の減少は無い。借入金が圧縮できていないのは気になるけど、全資産に占める有利子負債比率は約30%とそれほど高くは無いので、極端に財務構造が悪いという訳でもなさそう。
配当性向は100%近いので、この水準からのさらの増配はそれほど期待はできない。
そうなると市場要因で株価が押し下げられたときに買いを検討するしかないかな。様子見。