知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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投資~日本株:JAL(22年3月期 第3四半期決算)

 

 

 

株価チャート

 

ここもANAと基本的に値動きは同じ。

違うのは、2月2日の決算発表後に一時的に売られた点。

その後再び買われていたけど、最近のウクライナ問題を受けて株価が大きく下がっている。

 

 

日足チャート

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週足チャート

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22年3月期 第3四半期決算

 

売上高、営業利益

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  • 売上収益:4984億円(39.8%増)
  • 税引前利益:-1886億円

 

 

売上は前年同時期よりも40%増。

ただし約1800億円と巨額の赤字を計上。ANAの赤字幅が1100億円だったので、ANAよりも大きな赤字となっている。

 

 

 

財務状況

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ANA自己資本比率が約25%なので、自己資本比率自体はJALの方が高い。おそらく、以前の経営破綻で債務整理してもらった恩恵なのだろう。

ただ、前年同時期からの減少幅が約10%となっていて、急速に自己資本が消失しているのが分かる。

 

 

配当

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無配だけど、修正の有無の個所が「有」になっている。

ということは、もともとは配当は予定していたということ?

今はとても配当を出せるような状況じゃない。

 

 

 

バランスシート

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非流動負債

  • 有利子負債:8128億円

 

資本

  • 利益剰余金:2220億円

 

固定負債の有利子負債が4400億円から8100億円に倍増。

ただ、まだ利益剰余金は2200億円のプラスを維持している。ちなみに、ANAの利益剰余金は-724億円とマイナス転換してしまっている。

 

 

 

キャッシュフロー計算書

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  • 長期借り入れによる収入:2197億円
  • 社債の発行による収入:1785億円

 

借り入れと社債で何とかキャッシュを確保している状態。

 

 

 

まとめ

 

ANAと比較して財務構造はまだ健全。

ただし、赤字幅はANAよりも大きく、また 第3四半期単体で黒字転換していない。利益構造はANAよりも悪いと考えられる。それもあって、決算発表直後は一時的に株が売られていた。

 

借り入れと社債によってキャッシュを確保して、それによって何とかキャッシュの流出を補填しているような状態。いわゆる 自転車操業債務整理で健全になった財務を切り崩しながら何とか会社の形を維持している。だけど、このようなチキンレースがどこまで続けられるのか。

 

 

 

コロナという一つのウィルスによってここまでの影響を受けてしまうとはね。

 

本当に怖い。

 

 

 

 

 

 

 

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