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【株式投資/企業分析】ANA(23年3月期 通期決算)

 

株価チャート

22年11月の3,000円を天井にして緩やかに下げていたが、4月末に窓を開けて上昇。決算発表(4/27)後も上昇を続けている。

 

ここは優待狙いで最低限の株数のみ保有

大底であれば買い増しても良かったけど、こうなってくると中々買い増しは難しいかな。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

 

23年3月期 通期決算

決算発表日:2023年4月27日

 

売上高、営業利益

  • 売上高:17,074億円
  • 営業利益:1,200億円
  • 純利益:894億円
  • 営業利益率:7.0%

 

67%という大幅な増収。
営業利益も前年度の1,700億円の赤字から1,200億円の黒字へと大きく改善している。

 

営業利益率も 7%と、空輸という装置産業の割には高め。

コロナを経て、無駄を削ぎ落としてきたおかげで利益が出る体質になってきているのか。

 

 

 

 

 

 

やっぱり国際旅客が大きく回復してきているのが大きい。

 

 

 

 

配当

24年3月期の配当予想は未定。

 

 

24年3月期 通期業績予想

  • 売上高:15.4%増
  • 営業利益:16.6%増
  • 純利益:10.6%減

 

売上高、営業利益ともに大きく伸びるという会社予想。

ただ、純利益だけ10%減と大きな減益予想になっているのが気になる。

 

 

 

 

国際旅客は足元では54まで回復(コロナ前の旅客数=100)
23年度は80まで回復するという予想。

 

コロナも5類(インフルエンザと同)に引き下げられるし、今後はそれなりに回復は見込めるかな。

 

 

 

バランスシート

  • 総資産:33,667億円
  • 短期借入金:921億円
  • 長期借入金:10,175億円

 

借入金の大部分は長期借入金。

すぐには返済を求められない借金だけど、それでもこれほど巨額になってしまっていると将来的な重荷にはなってきそう。

 

 

キャッシュフロー

 

フリーキャッシュフローも大きくプラス転換。

 

 

 

 

 

 

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まとめ

利益構造は大きく改善している。コロナ時の経費削減を経て、より筋肉質な体質になってきているようにも見える。コロナが5類に引き下げられることもあり、旅客数の回復は継続するかな。

 

問題は多額の有利子負債にともなう脆弱な財務構造。

ただ、ある程度まとまったキャッシュは獲得できるようにはなっているようなので、これから返済に努めていくのだろう。

 

市場要因で再び大きく株価が調整する場合は買い増してもいいけど、現時点では様子見。

 

 

 

 

 

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