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投資~日本株:武田薬品工業(23年3月期 第2四半期決算)

 

 

 

株価チャート

22年7月の4,000円を天井にして株価ややや切り下がっているが、ただここのところは3,800円を挟んでもみ合っている状況。

まだその先の方向性は見えていない。

 

週足で見ると、中々4,000~4,500円の天井を突破して上昇していくのも難しそうかな。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

 

23年3月期 第2四半期決算

決算発表日:2022年10月27日

 

 

売上高、営業利益

  • 売上収益:10.1%増
  • 営業利益:26.3%減
  • 営業利益率:12.8%

 

増収減益。

減益幅は26%と少し大きすぎる。

それでも営業利益率は12%と高い値を維持しているが、収益性の低下は懸念事項。

 

 

 

 

配当

  • 配当金:180円
  • 株価(10/30):3,835円
  • 一株利益:197.83円
  • 配当利回り:4.6%
  • 配当性向:90.9%

 

ここのところの株価上昇を考慮に入れても、それでも配当利回り5%弱と高い値を維持。

ただ、配当性向が90%近い値となっている。

配当原資もそれほど余裕はないだろうから、将来的な減配リスクはゼロではないかな。

 

 

 

 

損益計算書

  • 売上収益:10.1%増
  • 売上原価:15.7%増
  • 販売費および一般管理費:11.2%増
  • 研究開発費:17.2%増
  • 製品に係る無形資産償却費及び減損損失:33.1%増

 

売上収益は10%伸びているが、それ以上に費用(売上原価、販管費、研究開発費、製品に係る無形資産償却費用、および減損損失)が全体的に大きく膨らんでしまっている。。

 

 

 

地域別売上収益

  • 日本:2,614億円
  • 米国:10,325億円
  • 欧州及びカナダ:4,090億円
  • アジア(日本を除く):1,057億円

 

日本が約1,300億円の収益低下。

ただし、それは前年同時期に譲渡価額1,330億円が上積みされていたことが原因とのことなので、実質的な売り上げはそれほど変わらないということか。

 

米国の売り上げ大きな比重を占めている

 

 

 

2022年度の業績予想

  • 売上収益:+6.5%
  • 営業利益:+1.9%
  • 当期利益:+5.1%

 

売上、利益ともに上方修正。

為替レート見直しによるプラス影響 とのこと。

 

 

 

バランスシート

のれん

  • 前年度:44,077億円
  • 当第2四半期:49,946億円

 

のれんが6,000億円近く増えている。

 

 

 

非流動負債:社債及び借入金

  • 前年度:41,414億円
  • 当第2四半期:41,684億円

流動負債:社債及び借入金

  • 前年度:2,039億円
  • 当第2四半期:5,682億円

 

この会社はシャイアー買収に伴って巨額の借入を行っている。

そのせいで財務構造が脆弱になってしまっており、その借入返済を継続している最中のはず。

 

ただし当第2四半期末のバランスシートを見ると、社債及び借入金が、非流動負債、流動負債ともに逆に増えてしまっている状態。

 

 

 

2025年度までに満期を迎える負債残高の平均金額は年間約2,000億とのこと。

2022年度も約5,000億の負債返済を予定しているとのことなので、10月以降に巨額のキャッシュ流出があるということか。

 

 

 

 

 

キャッシュフロー計算書

社債の償還及び借入金の返済による支出

  • 前第2四半期:4,410億円
  • 当第2四半期:269億円

 

前年同時期は借入金返済のため約4,400億円ものキャッシュを使ったのだけど、当第2四半期では270億円程度しか使っていない。

借入金の規模が減っていないのも当たり前か。

 

 

 

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www.nikkei.com

 

 

 

まとめ

 

本決算では利益率の低下が気になる。それにこれから巨額の負債返済のためのキャッシュ流出があることを考えると、財務構造もそれほど健全と言い切るのは難しいようにも感じる。

 

利益財務構造は懸念はありそうだけど、それでもこの水準の企業を配当利回り5%弱で変えるのはやはりメリットを感じる。

 

保有は継続するけど、それでも要注意銘柄であることは確かかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

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