知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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⑫セミリタイアについての基本的な考え方:メーカー中途採用への応募(A社人事面接)

新宿駅にて

 
A社人事に「6月7日の面接の件、了解しました」とメールを送った同じ日に、人事から次のようなメールが送られてきた。
 
 
 
〇〇様
 
△△キャリア採用センターです。
 
ご連絡、いただき、ありがとうございます。
 6月7日 15:00 お待ちしております。
 
なお、来館いただいたときの入館につきまして添付いたします内容にて
 ご入館くださいますようお願いいたします。
 
別途、適性検査のご案内もお送りいたしておりますので、
お手数ですが、受験いただきますようお願いいたします。
 
 
今、この文章を書くにあたって過去のメールを改めて掘り起こしてみると、このメールの宛先に「〇〇様」と私の名前が書かれているのだけど漢字が一文字間違っている。おそらく変換ミスをしたのだろう。その当時はこの誤字にも気づかなかった。それだけ精神的に一杯一杯だったのかもしれない。
 
 
 
面接に指定された場所はJR新宿駅のすぐ近くにある大型ビルの高層階だった。
 時間も15:00からということもあったので、その当日は午前中は特に何もすることもなく早めの昼食を食べて新宿に向かった。
 
いつもの通り気が重かった。
横浜市職員中途採用での面接では全く自分のことをうまく説明できなかった。その当時は「絶対に公務員になりたい!」という思いも自分の中に無かったのだから、 空っぽの箱の中から何とか作り物の志望動機を作り出すしかなかった
ただ、今回の応募に関しては「一般ユーザ向け製品を作りたい」というある意味では私の心の中からの動機があったから、それをできるだけ伝えようと思っていた。当然、「今の仕事から逃げたいんですよ(現実逃避)」という裏の理由を説明できるわけがない。
 
 
 
新宿駅で道に迷う訳にはいかなかったので新宿には早めに着いて、その大型ビルの場所を事前に確認した。
 
一度場所を確認してしまうと、あとはすることは無かった。
駅の外にあるベンチに腰掛けてぼんやりと時間をつぶしていた。
目の前をスーツを着た人たちが歩いているのを見て、「そうか、今日は平日なんだ・・・」なんてことを思い出したりしていた。
 
14:45くらいになって、さすがにもう行った方がいいだろうと思い、そのビルの中に入る。
ビルの入り口で、事前に送付してもらっていた入場票を読み込ませる。入り口に設けられていたゲートは特に問題なく開いてくれた。
 

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A社人事面接

 
指定された階にエレベーターで上がり、「A社」と社名が書かれた入り口に向かう。
そのビルは様々な会社が入っているような総合ビルになっていたのだけど、その階はA社が占有して使用しているようだった。
 
「人事面接に伺いました〇〇と申します、□□さんはいらっしゃいますでしょうか?」
 
「少々お待ちください」
 
入り口の隅でポツンと立っていると、中から50代くらいの男性がやってきた。
 
「□□です。どうぞ、こちらにお越しください」
 
 
 
面接は、その人事担当の□□さんと一対一のものだった。
 
A社の開発拠点は他県にあったから、開発部署の人はそのオフィスにはいなくて人事だけが詰めていたのだろう。一室に入り、私と□□さんは机を挟んで対面した。
 
では、〇〇さんの志望動機をお聞かせください
 
私はこれまでの経歴、そして転職を考えた理由を順に説明していく。採用の応募書類を書く上で自分の中で何度も考えたことだったので、それらは割とすんなりと説明できたのだと思う。
 
その私からのPRが終わると、希望する仕事内容、勤務場所などの具体的な項目について人事担当から質問が出た。それらにも私は答えていく。そんな問答を30分ほど続けたのだと思う。最後に□□さんは、
 
「ありがとうございました。面接の結果は後日ご連絡します」
 
と言った。
 
私は、「ありがとうございました」と礼をして、その部屋を出た。