知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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⑬セミリタイアについての基本的な考え方:メーカー中途採用への応募(A社人事面接の結果について)

A社人事からのメール1

 
A社の人事面接が終わって5日後に、人事から一通のメールが届いた。
 
 
 
A社キャリア採用センターです。
 
このたびは弊社人材募集にご応募いただきましてありがとうございました。
 
選考の結果、是非次回面接にお進みいただきたいと思います。
 
一点、職種に関してご確認させていただきたく、
以下内容について、ご検討いただきますよう、
お願いいたします。
 
職種に関して
1次面接でのご希望は、コンシューマ製品とのことでしたが、
弊社では現在中期戦略の中でビジネス〇〇製品の
開発、販売に力を入れております。
今回の募集もビジネス〇〇製品がメインであるため、
コンシューマ製品ではなく、ビジネス製品で選考させいいただきたい
考えております。
 
コンシューマ製品については、現在採用を一時中断しております。
 
是非、ビジネス製品での選考をさせていただきたく、
可否についてご検討、お願いいたします。
 
 
 
正直ビジネス向けの製品には興味がなかった。
なのでここで断るという選択肢もあった。
 
だけどそれ以上に、そのときの私は当時の仕事環境や仕事内容で本当に精神的に参っているような状態だったから、その当時の職場を離れられるのなら、正直どこでもいいという思いもどこかにあったのだと思う。
ただ単に目の前の現実から逃げ出したかった。
逃げ出した先にまた同じような闇があるとしても、とりあえず目の前の苦しみから逃れることが最優先だった
 
次の選考に進めるという連絡が来た以上、私に「断る」という選択肢は実質的には無かった。
 
 
 
私は、そのメールが届いた二日後に次のようなメールを人事に送った。
 
 
お世話になっております。
〇〇です。
 
ご連絡ありがとうございます。
 
ビジネス製品での選考の件、検討いたしました。
ぜひ、次の選考に進ませていただきますよう、よろしくお願いいたします。
 
 
 
 
そして、その私のメールを送付してから2時間ほどで返信があった。
 
 
A社採用センターです。
ご連絡いただき有難うございます。
ビジネス製品の選考につきまして、ご承諾いただき有難うございます。
次回の面接日程が確定次第、ご連絡させていただきます。
 
 
 
 

A社人事からのメール2

 
その5日後、A社人事から1通のメールが届く。
 
面接の日時の連絡だろうと思って開くと、次のように書かれていた。
 
 
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度は、弊社採用面接にお越しいただきまして
誠にありがとうございました。
 
社内関係部署にて、採用の可能性につき慎重に審査させて
いただきましたが、選考の結果〇〇様につきましては
誠に残念ながらご尊意に添うことができない結果となりました
悪しからずご了承くださいますようお願い申し上げます。
 
今後とも弊社製品につきましては、相変わりませず
ご愛顧たまわりますよう社員一同よりお願い申し上げます。
 
末筆ながら、今後のますますのご活躍を
心よりお祈り申し上げます。
 
 
 
結局、「選考の結果、是非次回面接にお進みいただきたいと思います。」という言葉は何だったんだろうと思いながら、その文面を読んでいた。
 
私の30代後半という年齢がネックになったのか。それとも、簡単にコンシューマー製品からビジネス製品への希望の変更を申し出た私に、転職に対する熱意に対して疑問を持ったのか。
 
 
 
ただ、 心のどこかではほっとしたような思いもあったのも確かだった。
 
実際に転職するということは本当に大きなエネルギーが必要になると思っていた。
そもそもその面接を受けること自体が、面接が行われるだろう事業所への移動(電車に乗って半日くらいかかる)を含めて気が重かった。転職後に設計として担当する対象製品が、私が始めから望んでいない「ビジネス製品」あったということもあって、自分の中で本当にその「転職」という道を突き進めるのか疑問を持っていたのも事実だった。
 
この一通のメールをもって、私のA社への転職という道は完全に断ち切られた。
 
 

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