株価チャート
22年6月に 2,300円の天井を形成後に1,900円まで下落。
一時期は2,200円まで買い戻されていたが、ここのところの市場全体の下落の影響を受けて2,000円を割るところまで下落。
週足を見ても、中々2,200円を超えるような買い圧力は無さそう。
今後の業績動向次第の所もあるけど、一時期の1,000円の底値からは2倍以上に代われている状態だし、中々今以上の上値を追うのは難しいか。
日足チャート
週足チャート
23年3月期 第1四半期決算
決算発表日:2022年7月29日
売上高、営業利益
- 売上収益:5.6%増
- 営業利益:31.9%増
- 営業利益率:10.4%
増収増益。
営業利益は30%を超える大幅な増益。そのおかげもあって、営業利益率は10%の大台に乗っている。
メーカーでこの水準は十分高め。
配当
10円の記念配当は、 創業80周年記念配当とのこと。
通期業績予想
- 売上収益:13,200億円→13,600億円
- 営業利益:960億円→1,020億円
売上、利益ともに上方修正。
ただし円安影響を盛り込んだとのことなので、業績が予想以上に伸びているということではなさそう。
営業利益が1,000億円の大台に乗っていることは見栄えもいいし、悪くは無いかな。
キャッシュフロー計算書
棚卸資産の増減額
- 当第1四半期:-168億円
- 前第1四半期:-53億円
営業活動によるキャッシュフローは約120億円のマイナス。
本来キャッシュを稼ぐべきところで逆に流出してしまっている。
棚卸資産の増加の影響(170億円のマイナス)が大きい。
ただし保有キャッシュは3,000億程度あるので、この程度のマイナスであれば十分吸収できるか。
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売上高にあたる売上収益は6%増の2978億円だった。中国・上海のロックダウン(都市封鎖)や部品逼迫などによる供給不足などの影響があった。
23年3月期の純利益は前期比20%減の740億円の見通し。円安や車載向け水晶デバイスなどの好調を織り込んで従来予想から70億円上方修正した。
まとめ
利益財務構造としてはそれほど問題は無さそう。
ただしIJプリンタ一本足の利益構造の中、IJプリンタの特需がどこまで続くかは不透明。そのくらい米国経済を含め、世界経済の不透明感は増している。
配当利回りも記念配当10円を除くと3%程度とそれほど高くない。
中々候補銘柄には入ってこないかな。