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【株式投資/企業分析】いすゞ自動車(24年3月期 第3四半期決算)

 

株価チャート

24年2月に2,150円まで買われて後は1,950円まで調整。

ただし直近では再び2,100円を超えるところまで買われている。

 

週足で見ると、20年3月の600円を底にして基本的には上昇トレンドを形成。

一時は1,400~1,600円でもみ合うような状況も続いていたが、そのレンジを突破した後は株価は上昇してきている。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

 

24年3月期 第3四半期決算

決算発表日:2024年2月9日

 

売上高、営業利益

  • 売上高:8.4%
  • 営業利益:28.1%
  • 営業利益率:9.9%

 

増収増益。

増益幅は30%近くの大幅な増益。前年度も33%の増益なので、2年連続の大幅な増益。

営業利益率は約10%装置産業(自動車)という点を考えても高い値。

 

 

24年3月期 第3四半期実績

 

販売台数自体は前年度比で 12%減

ただし、価格対応、円安影響により増収増益となっているとのこと。

 

 

 

24年3月期 第3四半期営業利益実績 増減分析

  • 売上変動/構成差:+95億円
  • 価格対応:+630億円
  • 原価低減活動:+150億円
  • 為替変動:+55億円

 

価格対応による増益寄与が630億円となっており、一番大きい。

 

 

 

配当

  • 配当金:86円
  • 株価(3/27):2,141円
  • 一株利益:214.02円
  • 配当利回り:4.0%
  • 配当性向:40.1%

 

配当利回り4%と、投資目安としている4%を越えている。

配当性向も40%とそれほど高くは無く、配当原資的にはまだ問題無さそう。

 

 

通期業績予想

営業利益

  • 通期業績予想:2,800億円
  • 第3四半期:2,535億円
  • 進捗率:90.5%

 

通期業績予想は前年度からの10.4%の増益を見込んでいる(営業利益)。

第3四半期時点の進捗率は約90%と高く、通期決算発表時の上方修正も期待できるかな。

 

 

損益計算書

  • 売上高:25,415億円
  • 売上原価:20,130億円
  • 売上総利益:5,285億円
  • 粗利率:20.7%

 

粗利率は20.7%。

 

 

損益計算書トヨタ

  • 商品・製品売上収益:315,117億円
  • 売上原価:253,454億円
  • 粗利率:19.5%

 

コスト削減にうるさいトヨタ自動車の粗利率が19.5%。

 

いすゞは20.7%なので、トヨタと同水準の粗利率を上げている。

いすゞは「トラック」という競争力のある製品を有していることが大きいのかもしれない。

 

 

 

関連記事

 

いすゞ純利益27%増、4~12月、補修や車検が好調

2024/02/10  日本経済新聞

 

いすゞ自動車が9日発表した2023年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比27%増の1594億円だった。補修や車検といった販売後のアフターセールスが好調だったほか、製品の値上げや為替の円安が利益を押し上げた。売上高、各利益とも過去最高を更新した。

www.nikkei.com

 

 

まとめ

増収増益。

販売台数自体は減少しているが、価格対応等で大幅な増益を実現している。
利益財務構造的には問題無さそう。

 

「トラック」という高いシェアを維持する製品を保有しており、粗利率も20%と高い値になっている。

 

株価上昇を受けて高値圏を推移しているような状況だが、配当利回りは4%と高く、候補銘柄に加えてもいいかな。

 

 

 

 

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