株価チャート
22年10月末に増配報道が出て大幅上昇。
その後2,800円辺りでもみ合っていたけど、22年12月の配当権利落ちに伴い大幅下落。
ただし、ここのところようやく反発の兆しあり。
週足で見ても全体的には上昇トレンドのようには見えるかな。
日足チャート
週足チャート
22年12月期 第3四半期決算
決算発表日:2022年10月31日
売上高、営業利益
- 売上収益:13.7%増
- 営業利益:20.5%増
- 営業利益率:28.8%
増収増益。しかも両方ともに上昇分が大きい。
営業利益率は28%。さすがタバコという独占製品を有しているだけある。
配当
- 配当金:188円
- 株価(1/21):2,630円
- 一株利益:250.74円
- 配当利回り:7.1%
- 配当性向:74.9%
増配のおかげか、配当利回りは7%と非常に高い。
ただその分配当性向も75%と高めになっている。将来的な 減配リスクはありそう。
株主還元方針に則り増配したとのこと。
通期業績予想
- 売上収益:26,680億円(7.3%増)
- 営業利益:6,490億円(18.2%増)
本決算発表において、通期の売上、利益ともに上方修正。
修正幅は利益で15~20%程度と大きめ。
バランスシート
のれん
- 前年度:20,609億円
- 当第3四半期:26,232億円
もともとのれんが2兆円近くあったのに、本決算時にさらに6,000億円くらい増えている。
どこかを企業買収したのか?
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まとめ
利益財務構造は問題なし。
大幅増配のおかげで配当利回りは7%まで上昇。
個人的にあまりタバコ企業の株は保有したくはないのだけど、ただ実際にタバコという独占製品を有しており、利益財務構造は優秀。日本での伸びはそれほど期待できない中で、海外をどれだけ伸ばしていけるのか。値上げ効果も売上、利益に大きく寄与している様子。
ポートフォリオの多様性をもたらすという意味で、保有額を限定してポートフォリオに加えるのもありかな。