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【株式投資/企業分析】小松製作所(25年3月期 第2四半期決算)

 

株価チャート

24年7月に 5,000円まで買われていたが、そこを天井に一度 3,500円まで暴落。

ただしその後は緩やかな上昇曲線を描いている。

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

25年3月期 第2四半期決算

決算発表日:2024年10月29日

 

売上高、営業利益

  • 売上高:8.0%
  • 営業利益:2.2%
  • 当社株主に帰属する中間純利益:△1.9%
  • 営業利益率:15.3%

 

増収増益。ただし純利益に関してはやや減益。

営業利益率は15%。メーカー系企業にしては非常に利益率が高い。

 

 

配当

  • 配当金:167円
  • 株価(12/2):4,062円
  • 一株利益:404.93円
  • 配当利回り:4.1%
  • 配当性向:41.2%

 

配当利回り4.1%と、日本企業の枠内で考えると高配当の部類に入る。

配当性向が約40%とやや高めなのは気になるが、許容範囲内か。

 

 

25年3月期 通期業績予想

営業利益

  • 通期業績予想:5,730億円
  • 第2四半期実績:3,034億円
  • 進捗率:52.9%

 

営業利益に関して、通期の業績予想は前年度比5.6%の減益。

第2四半期時点の進捗率は52.9%と目安の 50%を超えており、順調に利益を上げられてきている。

 

 

本決算発表時において、25年3月期通期業績予想を修正。

売上、利益ともに上方修正している。

 

修正理由としては「上期の為替レートが想定より円安に推移したことから予想を上回る業績が見込まれるため」としている。

 

 

セグメント情報

売上高

  • 建設機械・車両:18,244億円
  • リテールファイナンス:478億円
  • 産業機械他:957億円

 

売上、利益の大部分は建設機械・車両で稼ぎ出している。

 

 

 

建設機械・車両において、北米、中南米オセアニアで売り上げを大きく伸ばしている。

ただし今年度の1,217億円の増収のうちに為替影響1,402億円を含むとのことなので、為替影響がなければ減収になっていた。

 

 

 

 

主要鉱物の価格は、長期的にみると高値の水準を維持している。

建設機械・車両についても、ある程度の需要が継続すると予想されている。

 

 

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まとめ

増収増益。

通期では減益予想としているが、第2四半期時点の営業利益は前年度比2.2%の増益だった。

円安効果もあり、本決算発表時に売上、利益について通期業績予想を上方修正。

営業利益率は15%と非常に高いが、前年度が約16%だったので利益率はやや下がっている。

 

配当利回りは4.1%。

私の投資目安である4%を上回っており、投資候補に加えてもいいと考える。

 

株価は24年7月の5,000円の高値から調整が入り、現在は4,000円程度となっており、ゆるやかに上昇トレンドを形成している。

市場要因での株価下落時に購入検討を行う。

 

 

 

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