2022年7月6日の記事。
日本企業の「脱・年功」が加速している。
テルモやリコーが相次ぎ20代でも管理職になれる制度を導入。若手の意欲向上や組織の活性化につなげる。商社や金融にも同種の取り組みが広がる。グローバル化やデジタルトランスフォーメーション(DX)が進むなか、変化に対応できるリーダー人材の早期の選抜・育成が求められている。
概要
- テルモは4月、課長登用の条件を一新
- 従来は大卒社員は5段階ある非管理職の等級を各1~3年、計14年程度かけて昇級するのが原則だった。
- 新制度ではポストは社内公募の対象となり、年齢不問で応募できるようになった。
- 現状最も若い課長は35歳だが、20代の登用にも道が開かれた。
テルモやリコーが20代でも管理職になれるように人事制度を変えるとのこと。
年功序列の風習が残る日本では課長昇進まで年数がかかり、リクルートワークス研究所が14年に実施した調査では、日本は米国や中国などよりも課長昇進平均年齢が4~10歳も高いという。
課長昇進年齢
- 日本:38.6歳
- 米国:34.6歳
- 中国:28.5歳
ただし、「昇進・昇格に魅力を感じない人」の割合も日本は突出している。
パーソル総合研究所が19年、アジアの14カ国・地域で実施した調査では「管理職になりたい人」の割合は日本は21%で最も低かった。
管理職になりたい人の割合
- インド:86%
- 中国:74%
- 韓国:60%
- 日本:21%
管理職に魅力を感じるか?
今の組織の中でばりばり仕事をしたい人、あるいはその環境に合っている人は管理職を目指したいと思うこともあるのかもしれない。
ただ、私はただの一度も「管理職」というものに魅力を感じたことは無かった。別に組織を使って何かを成し遂げたいと思ったこともないし、多くの人たちをマネジメントしたいと思ったことも無い。
私の前職の「企業A」でも、現職の「企業B」でも、管理職は多大な勤務時間と責任を負わされるだけの存在にしか見えなくて、とても「私もなりたい」とは思えなかった。
そもそもとして「会社という枠組みから逃れたい」と思っている私にとっては、「管理職」なんて選択肢があるはずも無かったのだけど。。