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投資~日本株:リコー(23年3月期 第1四半期決算)

 

 

株価チャート

 

22年6月に一度1,200円まで買われてたけど、その後1,000円付近まで見り戻されている。

そこから緩やかな上昇トレンドは形成しているけど、1,150~1,200円付近の天井を突破できるような買い圧力があるようにも見えないかな。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

 

23年3月期 第1四半期決算

決算発表日:2022年8月3日

 

売上高、営業利益

  • 売上高:8.1%増
  • 営業利益:69.9%増
  • 営業利益率:2.0%

 

増収増益なのはいいけど、如何せん 利益率が低すぎる

一見すると70%近い増益で利益構造も大きく改善しているように見えるけど、そもそも前年度の利益率は1%ちょっとしかなかったのだから、増益分はその分かさ上げされているだけ。

 

 

 

配当

  • 配当金:34円
  • 株価(9/25):1,100円
  • 一株利益:102.11円
  • 配当利回り:3.0%
  • 配当性向:33.2%

 

配当利回りは3%。

配当性向も33%とそれほど悪くはない。

 

以前より株価は上げてはいるのだけどそれでも配当利回りを3%確保できているということは、相対的な株価水準はまだまだ低いということなのだろうな。

かといって、事業セグメントを考えると、今の利益率から大きく利益構造が改善していくようにも見えないのが辛いところ。

 

 

セグメント

  • デジタルサービス:80.2%
  • デジタルプロダクツ:0.8%
  • グラフィックコミュニケーションズ:11.3%
  • インダストリアルソリューションズ:1.0%

 

 

デジタルサービスが80%の売り上げを占めている。

デジタルサービスは「オフィスサービス事業及びオフィスプリンティングの販売を主とした事業に限定した事業セグメント」のことらしい。

つまり、プリンターや複合機の販売や、そのサービスに対する売り上げ。

 

 

 

 

 

各セグメントの利益率で見ると、デジタルプロダクツでは高い利益率を上げているようだけど、売り上げの大部分はセグメント間が占めている

 

営業利益率

  • デジタルサービス:0.8%
  • デジタルプロダクツ:12.3%

 

つまり「デジタルプロダクツ」から製品を「デジタルサービス」に卸し、そしてその製品をデジタルサービスのほうで外部顧客に販売しているということか。

 

その中でデジタルサービスの利益率が非常に低いのは、そもそもとして企業グループとしてみたら全く利益が上げられていないということだよね。

 

 

 

 

国内・海外別売上高

  • 国内:35.7%
  • 米州:28.9%
  • 欧州・中東・アフリカ:26.4%

 

 

海外は伸びているようだけど、一番大きな比重を占めている国内がそもそもとして売上が減少してしまっている。

 

 

 

 

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物言う株主、3つの対処法 リコーは事業別KPIで管理

 

2022/09/20  日経産業新聞

 

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www.nikkei.com

 

 

 

 

まとめ

 

確かに利益構造は改善しているようだけど、そもそもとして利益率が非常に低い。これ以上に利益構造が改善していくような未来も中々見えてこない。ここまでは株価も上昇してきているようだけど、今の水準以上の買い圧力は無さそう。

 

買い候補には入ってこないかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

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