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投資~日本株:キヤノン(22年12月期 第1四半期決算)

 

 

 

株価チャート

 

20年9月の1,600円あたりを大底として、大分株価を戻してきている。
直近でも2,600円から3,000円まで上がっているが、ここのところは 3,000円あたりでもみ合っているような状況か。

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

22年12月期 第1四半期決算

 

売上高、営業利益

  • 売上高:4.4%増
  • 営業利益:7.9%増
  • 営業利益率:8.6%

 

増収増益。

営業利益率(8.6%)は10%にはいっていないが、製造業にしてはそれなりに高い水準。

 

 

配当

  • 配当:100円
  • 株価(5/5):2,987.5円
  • 配当利回り:3.3%
  • 一株利益:241円
  • 配当性向:41%

 

配当利回りは3%強なので、そこまで悪い値ではない。

ただし配当銘柄としては4~5%程度の利回りが欲しい所なので中々買い候補には入ってこないか。

 

配当性向は41%とそれほど高くは無いので、配当原資に困るということはあまりなさそう。

 

 

 

連結業績予想


今回の決算発表で、通期の業績予想を上方修正

売上、利益ともに10~20%程度予想値を上げている。

 

 

バランスシート

 

  • 短期借入金:1,450億円
  • 長期借入金:1,796億円
  • 利益剰余金:35,930億円
  • 総資産:49,448億円

 

利益剰余金を3.5兆円も積み上げている。

総資産が約5兆円なので、その約70%をこれまでの利益の積み上げで形成しているということか。

 

現状の有利子負債は約3,200億円

総資産に占める有利子負債比率は6.5%程度なので、財務構造的には特に問題し。むしろ優秀。

ここの会社は「無借金経営」を一つのステータスにしているようなので、今後のキャッシュフローを負債完済に向けて振り分けていくとのこと。

 

 

 

ビジネスユニット別PL

 

プリンティングが売り上げの57% を占めている。

ただそれでも、他のセグメントにおいても満遍なく売上、利益をあげられている。

メディカルの利益率は5.3%とやや低いけど、プリンティング、イメージング、インダストリアルに関してはいずれも10%近い利益率を計上しているのは評価できる。

 

メディカル、ネットワークカメラを次の成長の柱にしていこうとしているようだけど、大きく伸びるという結果にはなっていないのが少し気になるところ。

 

 

 

まとめ

 

財務構造はとくに問題なし。

 

利益構造としては、営業利益率8%は他の優良企業と比較すると見劣りするが、それでも製造業の中では優秀な部類に入る。

 

安定性はそれなりにあるのは分かるが、成長性という点では中々難しそう。

現状の配当利回り(3.3%)を見ても、配当銘柄として買い候補の中に入れていくのは難しいかな。

 

 

 

 

 

 

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