株価チャート
22年11月から上昇トレンド形成中。
4,000円の天井も突破。
次の天井は4,500円あたりになるか。そこを超えても買い圧力が継続するのかが次のポイント。
日足チャート
週足チャート
23年3月期 第3四半期決算
決算発表日:2023年2月2日
売上高、営業利益
- 売上収益:13.9%増
- 営業利益:13.1%減
- 営業利益率:13.9%
増収減益。
減益幅は13%とやや大きめ。何があったのか。
ただそれでも営業利益率は 13%強と高い水準は維持している。
前年の利益には「糖尿病治療剤ポートフォリオ売却」の売却益 1,314億円が乗っかていたとのこと。
それを除けば、今期は前年とほぼ同程度の利益は上げられているということにはなる。
配当
- 配当金:180円
- 株価(3/11):4,348円
- 一株利益:197.83円
- 配当利回り:4.1%
- 配当性向:91%
配当利回りは何とか4%は超えている。
ただ、配当性向が90%強と高いのが気になる。今後の増配余地はそれほどなさそう。
キャッシュフロー計算書
- 営業活動によるCF:6,835億円
- 投資活動によるCF:△1,686億円
- フリーCF:5,149億円
- 財務活動によるCF:△7,025億円
さすがにフリーキャッシュフローは5,000億円強と巨額。製薬事業から巨額のキャッシュを生み出すことが出来ている。
財務活動によるキャッシュフローで7,000億円近いキャッシュが流出しているが、これは過去の借入金返済に使っている様子。
2026年に7,000億円近い負債返済が発生予定。
バランスシート
社債及び借入金
- 非流動負債:39,148億円
- 流動負債:3,720億円
有利子負債の大部分は非流動負債。
すぐに返済が求められるわけではないのでそこは問題ないが、ただ4兆円強と巨額の負債が残っているのは確か。
関連記事
2023/02/03 日本経済新聞
武田薬品工業が2日発表した2022年4~12月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比18%増の2858億円だった。前年同期に比べ円安だったため、主力の米国市場などで円換算の収益がふくらんだ。
まとめ
2018年のシャイアー買収で発生した6.2兆円の支払い額に起因する巨額の有利子負債がまだまだ残っている。
ただし、利益構造はさすがに製薬事業ということもあってまだまだ頑健。
これ以上の増配余地は中々難しそうだけど、今の水準の配当利回りであれば特に資産を武田からもっと別の銘柄に移すほどでもないかな。
保有継続。