知識蓄積ノート

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投資~日本株:ANA(22年3月期 通期決算)

 

 

 

株価チャート

決算発表後に多少株が買われている。

22年度に黒字転換するという業績予想を好材料としているのか。


直近の2200という底値からは2500付近まで回復。ただし週足で見るとコロナ禍以降2500付近をもみ合っているような状況がずっと続いている。

 

日足チャート

 

 

週足チャート

 

 

22年3月期 通期決算

 

売上高、営業利益

  • 売上高:10,203億円(+40%)
  • 営業利益:-1,731億円

 

売上高は40%増。

1兆円の大台も回復しているし、それなりに売り上げは戻ってきているかな。


営業損失は1,730億円。

前期の4,600億よりは大幅に圧縮できているが、市場予測(1,250億円の赤字)よりは悪化してしまっている。オミクロン株の状況を考えると、仕方ない部分もあるか。

 

 

配当

 

配当は0。当然か。

 

 

来期業績予想(会社予想)

売上が1.6兆円。

一応黒字転換(500億の営業利益)の予想。

 

 

自己資本比率推移

自己資本比率の下落スピードが中々速い。

コロナ禍以降、 年に7~10%のスピードで低下している。来期に本当に黒字転換すればある程度下落は抑えられるのだろうけど、どうなることか。

 

 

 

バランスシート:負債

  • 短期借入金:1,000億円
  • 長期借入金:11,022億円

 

借入金の大部分は長期借入金で賄っている。
そのためすぐに返済に行き詰ることは無いかもしれないが、巨額の有利子負債を抱えていることも事実。

 

 

 

損益計算書

 

売上総損失がマイナスなので、売り上げが挙げられず完全に原価割れしてしまっているような状況。ただし、それでも前期の2,700億から290億とマイナス幅は大分圧縮できてきている。

 

 

2022年度について

 

この会社では、ウィズコロナの状況を踏まえて、今の社会状況の延長線上でも何とか利益を出せる形を作ろうとしている。つまり、19年比で旅客数が国内線80%、国際線35%の状況でも利益を出すということ。

そのために、固定費を徹底的に抑えることをやっている。

 

 

 

2022年度 計画前提

 

コスト削減額

 

 

 

この苦しい状況で何とか存続できる会社形態を作ろうとしている努力は見える。

21年3月期から22年3月期にかけて、業績内容は大分改善の方向性が見えてきている。その点はまだ未来が見えてくるのだけど、それが本当に来期以降に「500億円の営業利益」という形として現れるのか。

 

 

まだまだ不透明な部分が多いけど、今の2500付近を大底とするのなら多少は買ってみるのもあり?

 

 

 

 

 

 

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