知識蓄積ノート

日々得られる知識、洞察をひたすら蓄積するブログ

がん検診を受けてきた話

 

現在勤めている会社に「がん検診 」なるものがある。

 

ある年齢以上になると、毎年「がん検診」を受診する費用が健康保険から支給されるのだ。

 

がん検診を受けるには有給休暇を取得して、わざわざ会社を休んで病院に行く必要があること、そして検診を受ける病院には自分自身が問い合わせて予約をする必要があること。そのような手間がかかってしまうので、健康保険から費用が支給されるといってもそれほど受診比率は高くは無かった。そのようなこともあったので、よくメールで「がん検診を受けましょう」という案内が来ていた。

 

 

 

 

私は、そのがん検診は毎年受けることにしている。

 

健康保険から費用が支給されるのに受けない手は無いと思っていたし、そもそもとして「がん」というものに強い恐怖を持っていた。「がん」という響きが「死」に直結するようなイメージが自分の中にはあったから。検査をしなかったために早期でがんが発見できなかった、という後悔だけはしたくなかった

 

 

ということで、2月10日(木)に、そのがん検診を受診してきた。

 

 

 

 

がん検診準備

 

 

受診場所は「聖マリアンナ医科大学 東横病院」。

 

受診日の2週間ほど前に病院から様々な書類が封書で送られてくる。その書類に指示された内容に従って、当日に向けて色々な準備が必要だった。

 

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たとえば、飲食は検査前日の夜9時までにとる必要があって、そこから検査までは一切物を食べてはいけない。しかも「腹部超音波検査」をする人は「水分摂取禁」とも書かれていた。

 

食べ物は前日夜以降はNGという認識はあったのだけど、水分も駄目とのことだったので、仕方ないからその当日の朝は完全に絶食状態のまま家を出るしかなない。

 

 

 

また、書類の中に「 上部消化菅内視鏡検査説明・同意書」なるものもあった。

 

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「病気が疑われる時、病理検査(生検)を行うことがあります」

「偶発症発生時は、入院、緊急手術が行われることがあります」

 

中々恐ろしいことが書かれている。

 

 

その書類の最後に、検査実施の同意の署名があった。

 

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病理組織検査について少し迷ったのだけど、何か異常があったらいずれにせよ検査は必要になるのだからできるだけ早い方がいいだろうと思い、「同意します」にチェックする。

 

 

 

がん検診当日

 

検診は10:30からなので、9時半頃に家を出る。

当然朝食は一切口にしなかったのだけど、前日の夜に少し多めに食べていたおかげかそれほど空腹を感じるということも無かった。

 

2月10日は夜にかけて関東も雪が積もるかもしれないという天気予報が流れていて、朝はひどく冷え込む中、小雨が降っていた。

 

 

 

 

病院につくと健康診断受付に書類を提示する。

 

少し待った後に、ロッカーに通された。

 

そこで検査着に着替える。

着替え終えると前の廊下を進むように言われ、その先にある待合室のような場所で検査を待つように指示された。

そこでは椅子がいくつか並べられていて、私と同じように検査を待っている人たちがばらばらと座っていた。隅にテレビが置かれ、ちょうど男子のフィギュアスケートの決勝が放送されていて、みんなその画面を見ている。手ぶらで他に何もすることも無かったので、私も同じ様にその画面をぼんやりと眺めていた。

 

始めの検査は「腹部超音波検査」だった。

 

待合室の隅にある個室に入ると、ベッドに横になって検査着を上にまくって腹を出すように言われる。

 

「息を吸ってください」

「息を止めてください」

「楽にしてください」

 

その言葉に従って息を吸って、止めて、吐くをひたすら繰り返す。

検査員は私の腹に器具を押し当て、ベッドの横に置かれていたモニターを眺めている。そしてときどきその画像を保存するような音が聞こえた。

 

結局10分くらいそれを続けただろうか。

その間、腕を上に挙げた姿勢だったので、そろそろ腕が痛くなってきた頃にようやく検査は終了した。

 

 

 

 

内視鏡検査

 

そして次は、私が今回の検診の中で一番の難敵だと思っていた「内視鏡検査」の番がやってきた。

 

内視鏡は数年前に一度、口からのものをやったことがある。

吐き気を押さえつけながら、ひたすら喉を管が通るのを我慢する。

何かの拷問のように苦しかった思い出しかない。

 

胃がんの検査は、病院によっては胃バリウム検査を選択できるところもあるのだけど、その「聖マリアンナ医科大学 東横病院」は内視鏡しか選択できなかった。

と言っても、胃バリウム検査は強い放射線を体に一定時間浴びることにもなるのでできるだけ避けたいという考えもあったし、内視鏡の方がより明確に検査できるという認識もあったので、別に内視鏡を受けること自体は抵抗は無かった。ただ、苦しいということだけ。

 

 

ただし、東横病院では内視鏡も鼻からの物と口からの物のどちらかを選択できるようになっている。

以前やったのは口からの物だった。

 

 

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病院から遅れてきた資料には、

 

経鼻での内視鏡検査の場合

  • 吐き気(咽頭反射)が少ない。
  • 検査中に画面を見て会話が可能。

 

と記載がある。

 

以前の口からの内視鏡で苦しい思いをしたのを思い出し、迷いなく「経鼻」を選択していた。

 

 

 

私の内視鏡検査の順番がやってくると、その待合室を出てエレベーターで2階に向かうように言われる。2階の椅子で少し待っていると「内視鏡室」に通された。

 

そこでも椅子に座らされて、鼻の血管を収縮させて穴の通りをよくするという薬を鼻の穴に噴射される。そしてしばらく待っていると、次に鼻の孔と喉に麻酔をスプレーで噴射された。最後に看護師が、内視鏡の太さに模したチューブを右の鼻の孔と左の鼻の孔に順番に通され、どちらの鼻の孔の方が通りがいいかの確認をする。私の鼻は右は引っ掛かりがあり、左は通りがいいとのことだった。今までそのような検査をしたことも無かったから、その事実を私自身初めて知った。

 

 

実際に検査を行うベッドに通され、眼鏡をはずした後に、左肩を下にして寝るように言われる。そして検査医が内視鏡を私の右の鼻の孔に入れようとする。

「あれ、ひっかかりがあるな」

と言って、少し内視鏡を前後させている。

 

(あれ? 左の孔に内視鏡を入れるんじゃなかったの?)

 

これははっきり言うべきだということで、

「左ではないですか?」

と私が言うと、

「あ、ごめんなさい」

と言って、内視鏡を今度は左の穴に入れる。今度はすんなりと内視鏡は鼻を通過した。

 

その後、内視鏡は喉を通っていく。

喉は狭くなっているということで、吐き気まではいかなかったけど、少し苦しさにも似た違和感が喉の奥に感じた。ただその喉を通過してしまうと、内視鏡はすんなりと私の体の中に入っていった。

 

「がんが無いか、慎重に見ていきますね」

そう言って、検査医は内視鏡を前後させて私の胃の中を探っていく。

 

ベッドの目の前にモニターがあって、その内視鏡の画像が私にもリアルタイムで見えるようになっていた。

だけど、そもそも眼鏡をはずしていてよく見えなかったのあるし、自分の胃の中をリアルタイムの画像で見るということ自体にも不思議な怖さがあって、そのモニターは一切見なかった。

 

 

検査中、検査医の口から

「精密検査をした方がいいから、病理組織検査を行います」

という言葉が出てくることを何よりも恐れていた。

その言葉は私にとって「死」の宣告に近かった。

 

だけど、最後まで検査医からその言葉が出てくることは無かった。

 

 

 

(今年も、何もなく生きながらえることが出来るかな)

 

実際の検査結果が送付されてくるのは2週間後とのことだったけど、とりあえずホッとしてその病院を後にした。

 

 

 

 

 

 

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