この一週間は急ぎの仕事も無かったので会社ではのんびり過ごしていた。
昨日(11月19日(金))も、会社を定時の17時に後にしてすぐに帰路につく。
まだ時間も早いのでと川崎駅で色々な店を巡って、さて帰ろうと駅前を歩いていると、夜空に向かってスマホを向けている人々に出くわした。
(この人たちは、何をしているんだ?)
ぎょっとしながらその人たちの横をすり抜けようとしたのだけど、ふと、どこかのニュースで今日が 部分月食だと言っていたのを突然思い出した。
そうか、だからこそスマホを夜空に向けているのか。
私も立ち止まりそのカメラが向けられている方向に目をやる。あまり視力は良く無い方なのではっきりとは見えなかったのだけど、確かに空に浮かんでいる月が欠けているようにも見えなくもない。
何かに記念だからと、私もその人たちの群れに交じってスマホを取り出して夜空に向けた。
後になって写真を見直してみると、夜空を写せるような能力はそのスマホには無かったようでぼやけていてしまっている。ただ、かすかに、月が欠けていそうなのが分かる。
写真の撮影時間を見ると「17:42」となっていた。食の最大は「18:02」だったようなので、それなりに深い「食」が見えていたらしい。
11月19日は部分月食(2021年11月)
何の変哲もない金曜日だったけど、このちょっとした遭遇で少し得をした気分にもなれた金曜日だったのも確かだった。
平凡な日常では、そんなちょっとした非日常が少しうれしかったりする。