株価チャート
22年9月末に配当の権利落ちで大きく窓を開けて下げていたけれど、ここのところの上昇によってその下げ分はすでに値を戻している。
週足で見るとやはり、ここ2年の上昇が異常だということが分かる。
問題は、今の 2,500~3,500円あたりの株価水準を今後本当に維持できるかどうか。
日足チャート
週足チャート
23年3月期 第2四半期決算
決算発表日:2022年11月4日
売上高、営業利益
- 売上:29.9%増
- 営業利益:38.5%増
- 純利益:71.7%増
昨年も巨額な利益を挙げている中、本決算は昨年結果よりさらに増収増益となっている。
しかも増益幅の方が大きい。
配当
16%と異様に高い配当利回り。
それにも関わらず配当性向は 25%程度の抑えられている。
今後の利益水準はコンテナ船事業の推移に大きく影響を受けるだろうけど、それを差し引いても魅力は感じる。
会社方針として「 配当性向25% 」を明記。
やはり配当は今後の利益水準次第ということか。
セグメント
経常利益
- 定期船事業:5,670億円
- 航空運送事業:440億円
- 物流事業:371億円
- 不定期専用船j業:1,194億円
コンテナ船事業の好調を受けて定期船事業は大幅な増益。
通期業績予想
- 売上高:27,000億円(+8.0%)
- 営業利益:2,700億円(+8.0%)
- 純利益:10,300憶円(+7.3%)
売上、利益ともに上方修正。
損益計算書
持分法による投資利益
- 前第2四半期:2,951億円
- 当第2四半期:5,726億円
「持分法による投資利益」だけで5,700億円の利益を計上している。
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2022/12/23 日本経済新聞
「時代の大きな変化点を少し楽しむぐらいの気持ちで挑戦すれば、結果はおのずとついてくる」。22日の記者会見では柔和な表情を崩さずに抱負を語った。落ち着いた所作は大学時代の茶道部の経験が生きている。「笑う門には福来たる」を座右の銘とし、新型コロナウイルス禍によるコンテナ特需収束後の荒波のかじ取りを担う。
2022/11/26 日本経済新聞
日本郵船の長沢仁志社長はコンテナ特需後の2024年3月期以降の連結経常利益について「2000億~3000億円が目安」と明らかにした。今期見通し(1兆1100億円)から減るが、特需前の20年3月期の4倍超の水準を安定して稼げるようにする。25%を目安とする配当性向について「少ない」と明言し、株主還元を拡充する方針も示した。
2022/11/05 日本経済新聞
新型コロナウイルス禍で歴史的な特需に沸いたコンテナ船市況が転機を迎えている。中国・上海から欧米向けの運賃は8月以降、急激に下落し、ピーク時より7~8割安い。米国の玄関港であるロサンゼルス港のコンテナ輸入量は新型コロナ前の水準を割り込んだ。景気減速懸念やインフレなどから消費財の荷動きが鈍く、海運業界では「想定を超え需要が悪化している」といった声も出始めた。
まとめ
現時点の利益財務構造は問題なし。
問題は、今のコンテナ船の神風がどこまで継続するかということ。配当性向25%と明記しているため、配当は今後の利益水準次第で上下する。
リスクは高いのでポートフォリオの大部分をこの銘柄に充てるのは避けたほうが良さそうだけど、リスクを限定してならまだ保有を継続してもいいかな。