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㉗セミリタイアについての基本的な考え方:メーカー中途採用への応募(新しい転居先を決める)

 

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誤算

 
2018年7月21日(土)と22日(日)の二日は、それぞれ別の不動産会社に賃貸物件内見の予約を取っていた。
 
21日で内見した物件は私の希望とは大きな乖離があった。
22日に内見予定の物件について改めて調べてみると、一つ大きな致命的な問題があることに後から気づいていた。その物件は確かに南武線の某駅の近くにあったのだけど、その某駅は南武線の支線の駅だったのだ。その当時の私は南武線の事情なんて何も知らなかったから、
 
「駅から近いし、いいかな」
 
くらいでその物件を候補の中に入れていたのだけど、あとでその支線のダイヤを見てみると極端に本数が少なかった。朝は決まった時間に出社すればいいのだけど、帰宅時間は仕事によって前後することも考えられる。19時~20時くらいの電車は、時刻表ではそれこそ一時間に1、2本しか本数が無かった
 
「これは、通勤や生活に支障が出るレベルだ・・・」
 
内見予定日の22日の直前に気づいたので、その内見をキャンセルする時間的な余裕は無かった。
 
 
 
2018年9月1日が転職先の入社日となっていたので、9月から新しい勤務先に通勤する必要があった。
「7月末でも引っ越し先が決まらないのだとしたら、しばらくは現在住んでいる場所から新しい勤務先に通勤して、そこで改めて引っ越し先を探すことも最悪あるかもしれない」
そんな想定すら頭の片隅には沸き起こりつつあった。
 
ただ、この計画の最大の問題点は、その当時住んでいた場所と新しい勤務先は非常に遠いということだった。電車だけで1時間かかる。しかもその当時住んでいた場所は最寄り駅に出るのにバスに乗る必要があったので、下手すると1.5~2時間くらいかかることも想定された。そのくらいそのバスは時間に不正確にしか来なかった。
 
 
 
21日の内見した物件は却下する予定。
しかもこれから22日で内見予定の物件は、交通の便を考えたらどう考えても候補外。
 
その時点で目星のついている物件は一つも無くなってしまっていた
 
22日の内見は午後からの予定だったので、22日の午前中にあたらめて賃貸物件HPを漁って、少しでも良さそうかなと思った物件は片っ端から不動産会社にコンタクトを取っていった。
 
 
 
 

内見

 
 
22日午後、川崎駅から歩いて10分ほどのところにあった不動産会社を訪問した。
 
社員は、早速私が内見を予約した物件についての資料を私の前に出してきたのだけど、私は
 
「申し分けありませんが、一ついいですか」
 
と言葉を挟んだ。
 
「私が内見を予約した物件なんですが、〇〇駅が最寄り駅ですよね。あとで調べて気づいたんですけど、〇〇駅は南武線の支線になっていて本数が非常に少ないので、この物件はちょっと難しいかなと思っています」
 
社員は私の言葉に対して異議を唱えることは無かった。川崎周りに詳しい不動産会社社員からしてもそれは自明の事実だったのだろう。彼は「それならば」と別の物件を私に紹介してくれた。その物件は川崎駅から徒歩10分ほどにある新築マンションだった。
 
間取り図を見ると、正直非常に狭い。
しかも川崎駅から徒歩10分という立地からして仕方ないのだろうけど、想定していた家賃から多少高かった。
だけど何よりも非常に立地が良かった。川崎駅まで歩いていけるし、通勤も日常の買い物でも非常に便利だと思った。
 
 
 
私は早速その物件を内見させてもらうことにした。
その社員の後について行き、川崎駅の周辺を歩く。本当に歩いてすぐのところにそのマンションは立っていた。
 
部屋に入っての第一印象は「やっぱり、狭いな・・・」というものだった。
毎日をその場所で過ごさなければならないので、できれば精神的にリラックスできる空間が良かった。だけど、やはり新築ということもあって部屋は綺麗だったし、雰囲気や部屋の印象も特に悪くは無かった。
 
 
 
不動産社会に戻り、その社員に
 
「決まりましたら、返事をいたします」
 
と言って外に出た。
 
その足でまた、先ほど内見したマンションの前まで歩いていく。そして時計で時間を確認して、駅に向かって歩き出した。実際に駅まで自分の足で歩いてみてそれにかかる時間を測ってみようと思っていた。川崎駅の改札前まで来たところで時計を確認すると本当に10分しかかかっていなかった。
 
その時点で私の心の中では、
 
ここに決めよう・・・
 
とほぼほぼ決心していた。
 
 
このマンションは、賃貸物件HPで検索した時は全く出てこない物件だった。実際に不動産会社に足を運んで、そこの社員から現地の情報として紹介してもらった物件だった。そこに対しても妙な運命じみた巡り合わせを感じていた。