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㉖セミリタイアについての基本的な考え方:メーカー中途採用への応募(新しい転居先を探す)

 

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転居先を探す

 
退職について上司に伝えた日の夜は、大きな重荷をやっと下ろせたことにほっとしていた。
 
だけど気を抜いたままでいるわけにはいかなかった。これからの1か月間で、退職手続き、入社手続き、退去手続き、入居手続き、引っ越し手続き。5つの手続きを同時並行で進めなければならなかった。しかも一人で。それぞれの手続きについてきっちりスケジュールを立ててこなしていかないと、体一つではとても足らない。
 
 
 
まずは新しい住居を見つけることが最優先だった。
それを決めないと次のステップに進めない。
 
平日、会社からの帰宅後、賃貸物件を紹介してるHPを検索して良さそうな物件を抽出していく。
それまでに住んでいた場所は駅からも遠く非常に不便な場所でそれで苦しめられていたので、多少家賃が高くなったとしても 次に住む場所は駅に近い便利な場所にしようと決めていた。気に入った物件が見つかると、すぐにそのHPから不動産会社にコンタクトを取った。
 
 
 
2018年9月から新しい勤務先に通勤する必要があるため、どうしても8月中には引っ越しを完了させなければならなかった。そう考えると、7月の中旬には転居先を決めて8月からの契約を済ませておく必要がある
 
7月21日(土)、7月22日(日)の二日連続で、それぞれ違う不動産会社に内見の予約を取った。
そこで部屋を決められないと本当に8月からの契約が難しくなる、そんなタイムリミットギリギリでの内見だった。
 
 

内見①

 
7月21日(土)。
 
午後、川崎駅からすぐの不動産会社を訪問する。
そこで内見を予約した部屋の説明を簡単に受けて、さっそくその部屋に向かうことになった。その建物は新築で、まだ入居者が決まっていない部屋がいくつかあるとのことだった。
 
不動産会社の車に乗ってしばらくするとその建物が見えてきた。
新築ということもあって確かに外見上は綺麗だった。そして早速部屋の中に入ろうとしたときに一つのアクシデントが発生する。鍵が置いてあるはずの鍵置き場に鍵が無いのだ。どうやら私の前に内見に来た別の不動産会社が、誤って鍵を持ち帰ってしまったらしい。不動産会社の人が色々と電話をして回り、そしてようやく鍵のありかが分かってその持ち帰ってしまったその別の不動産会社の人が鍵を持ってきてくれることになった。
 
「申し訳ありませんが、少しお待ちいただけますか?」
 
「はい、分かりました」
 
私はいい機会だからと、その時間を使って建物の周りを色々と見て回った。
 
そこの立地は住宅街ということもあって、それなりに静かな場所だった。
建物の外観も色々と見ていく。隣の建物がすぐ近くに立っていて、窓からの日当たりが悪そうなのが少し気になった。しばらくすると1台の車が建物の前に止まり、部屋の鍵を持ってやってきた。私たちはようやく部屋の中に入れることになった。
 
部屋に入った第一印象は、ひどく圧迫感を感じる、ということだった。
部屋の面積はそれなりにあるのだけど、ただとても細長い部屋だったのでひどく壁が近く感じた。そんな部屋でも住んでいれば慣れるのだろうけど、ただ、仕事から疲れて家に帰って、そこでまた精神的に圧迫感のある場所で過ごすのはひどく気疲れするような気がした。
 
内見が終わり、また、川崎駅前の不動産会社に戻る。
 
「少し、考えさせてください」
 
その場では私はそのように答え、不動産会社を後にした。
そのあとに、せっかくだから実際に川崎駅からその建物まで歩いてみて、その間の道中の様子、そして距離感を知っておきたいと思った。内見の時は車で向かったので、実際の距離感が良く分からなかったのだ。
 
実際に歩いてみて気づいたのは、「思ったよりも遠い」ということだった。
実際に歩くと駅から20分程度かかる。それでも十分に歩ける距離だったのけど、通勤は毎日のことだったのでできればもう少し近い距離にしたかった。
 
「この物件は、私の希望とは少し差があるかな・・・」
 
色々と歩き回ってひどく疲れた体を引きずるようにして、私は元の家に帰った。