一次試験:戸塚駅にて
試験は開場は午前8時20分、着席が午前8時50分、試験開始が午前9時30分となっている。つまり朝早くにその会場に到着しておく必要があった。
試験日は平成29年9月24日(日)。
日曜日の朝早い戸塚駅に到着する。
戸塚駅に降り立ったことはそれまでなかったから、当然、戸塚駅周りの地理なんて全く知らない。ただ、やはり横浜市役所となるとかなりの応募者がいるのか、いかにも試験を受けますというような印象の人たちが周りにたくさんいた。
その人たちのついていくようにまずはバスターミナルに行くと、そこでは係員が臨時便の乗り場の案内をしていた。その係員の前にはすでにかなり長い列の行列ができている。
私はまたしても自分の場違い感を感じていた。
この人たちは自分の人生を賭けて採用試験を受けようとしている。
私も自分の人生を賭けているのは間違いなかったけど、結局、今の仕事からの現実逃避がその転職理由の大部分を構成していたから、「市役所に入って〇〇をしたい!」というポジティブな思いは自分の中にこれっぽっちも無かった。
その行列に並んでいた人はほとんどが若い人たちだったのだけど、中には私よりも大分年配の人も見受けられた。
「この人たちは、何を求めて市役所への転職を希望しているのだろうか?」
やはり雇用の安定といった現実的な理由なのだろうか。
そんなことを漠然と考えていた。
一次試験:明治学院大学横浜キャンパスにて
試験会場となるキャンパスに到着すると、私は案内に従って自分の受験番号が記載されている教室に向かった。
一次試験が一般教養で9時30分から11時までの90分。そして休憩をはさんで専門が12時15分から14時15分までの2時間。
試験問題は試験後に回収されてしまったので手元には無い。試しに横浜市役所のHPを調べてみると、次のような試験問題例が記載されている。
【一般教養】
【専門】
私の時に実際に出された問題とは違うのだけど、このようなタイプの問題を3時間半近くひたすら解き続けるのだ。
試験は、試験開始後30分後から終了20分までの間は途中退席ができたのだけど、一般教養ならまだしも、専門はまじめに解こうとしたら2時間の試験時間をそれなりにみっちり使って解く必要がある。だけど中には専門試験開始後30分で席を立つ人も何人かいた。
「解けないからあきらめたんだな・・・」
その人をしり目に私はひたすら問題を解き続けていた。
残り20分が近くなったところで何とか一通りの問題を解き終えた。
その残りの20分を使って見直しをしたほうがいいのだろうけど、残っていた「分からない問題」は、時間をかけたところで解けるとはとても思えなかった。それに時間をフルまで使ってしまうと帰りのキャンパスから戸塚駅へのバスに乗るためにまた行列に並ぶ必要があると思ったので、私は終了20分に近づいた段階で席を立った。
そして試験問題と解答用紙を試験官に渡して教室を後にした。