転職活動:横浜市役所
手元に残っている書類をあらためて見返してみると、第一次試験日は「平成29年(2017年)9月」になっている。そう考えると実際に今の会社に転職したのが2018年9月なので、ちょうどその一年前になるのか。現時点から考えると約4年前になる。
なぜ公務員だったのか。
正直、その理由ははっきりとは覚えていない。覚えていないということは
「公務員なら定型業務なので私のようなアスペルガーでも何とかできるだろう。少なくとも今の設計職よりはこなすことができるのではないのか。それに、公務員という肩書を得るという理由付けがあれば、実際に転職を認めてもらいやすいはず」
そのくらいの浅い理由だったのだろう。
その当時の私にはどうしても会社を辞めたい理由があった。
新しく担当している新機種の中でユニットリーダーをやっていて、その仕事にひどく精神的に追い詰められていたのだ。とりあえず目の前の仕事から逃げたかった。そして逃げるためには、その逃避先を何とかして準備する必要があった。
「仕事が本当に苦しいのなら、自分を守るために辞めてしまえばいいよ」
人はそのように簡単に言うかもしれないけど、転職先も用意せずに辞めてしまうということは現実的には中々とることが難しい選択肢だった。自分を守るためにも、何とかして「転職先」という逃げ場所を事前に作る必要があった。
そんな浅はかな考えを持っていた私は色々な役所のHPをあさり、そもそもの募集の有無、試験内容、試験日程の情報を集めた。
地方の役所という選択肢もあったのだけど、試験を受けること自体に大きな負担がかかること、そして小さな自治体ではそもそも機械職の募集をしていないところも多かった。
公務員中途採用試験について
さっそく中途採用の募集要項を確認する。
一次試験は筆記試験となっていて、それに合格しないと二次試験には進めない。
確か実際の試験日まではまだ2~3か月程度の期間があった。その期間を使って筆記試験の試験勉強をする必要があった。一般教養については公務員試験の参考書を適当に見繕って買ったのだけど、専門(機械)となると中々それにぴったり適合した参考書、問題集は無かった。
実際の公務員試験については過去問がHPに載っていたので、その問題内容を見て、専門(機械)については技術士の参考書、問題集で代用することにした。
それから朝と夜、そして休日は一般教養、専門(機械)の問題集を解くことに充てた。
正直、それは完全な個人作業だったので私にとってみれば得意分野だった。その試験勉強自体が苦痛だということは無かった。ある意味では、専門(機械)について私が知らなかった知識を補完できていている部分もあったので、純粋に知識としても苦痛なく取り組めたように感じる。