知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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理想とする未来のイメージに関する二つの記憶2

自分の中にあるもう一つの記憶。
 
それは、新人として会社に入ってすぐのことだった。その当時は製造実習と販売実習という二つの実地研修があった。販売実習においては、私が入るもっと以前は実際に自社製品を売るということもあったらしいけど、私が入ったときは「自社製品を使っている法人ユーザを訪問し、名刺交換とアンケートを書いてもらう」というものだった。
 
確かに、実際に自社製品を売るという実習よりは格段にハードルは下がっているのだろうけど、新人として入ってきてまだ右も左も知らない当時の私、そしてアスペルガー気質のある私にとっては、初めての法人にアポなしで訪問し、そこで時間を割いてアンケートを書いてもらうというのは死ぬほど苦痛だった
 
新人はノルマとして訪問すべき法人のリストを事前に渡された。その場所を地図で調べ、自分の足で一件、一件訪問していく。私が担当したのは川崎駅周辺にある法人のリストだった。
 
精神的にひどく疲弊し、駅前の本屋に置いてある椅子に座りながらぼんやりと時間をやり過ごすことも多かった。ただひたすら、
 
こんなことをやらずに生きられるようになるためには、何をすればいいのだろうか・・・
 
と自問していた。
 
このような場所から逃れるために、自分のすべてを賭けて努力すべきではないのだろうか・・・
 
 
私は、その当時の自分の問いかけに対して答えを見つけ出すことができたのだろうか。