知識蓄積ノート

日々得られる知識、洞察をひたすら蓄積するブログ

②セミリタイアについての基本的な考え方:新卒で入った会社での出来事

企業A:配属前

 
私が新卒で入った会社を仮に企業Aとする。
 
入社して新人研修が2か月くらいたったときに、体育館に新入社員が集められた。
そこで各部署の代表が壇上に立ち、それぞれの職場の紹介と仕事内容の説明があった。そのあとに新入社員は、実際にその職場で働く先輩社員の人たちから色々な話を聞いていく。その二つの情報から自分が希望する職場を選択する必要があった。
 
正直、入社前はその会社でどのような製品を作っているのかもあやふやな私にとっては、どこか明確な希望部署があるわけではなかった。私が判断基準としたのは次の二つだった。
 
  1. 製品設計職であること
  2. その会社の 主力製品を作る部署であること
 
なので、消去法ではあったけどある意味では希望部署が決まっていたとも言えるかもしれない。設計職以外の職は全く考えていなかったし、会社に入る前は何が主力製品なのかも自分の認識としてはあいまいだったけど、2か月の新人研修の中で会社の説明も色々と受けていたので「おそらく主力製品を作るのなら〇〇事業本部だな」ということくらいは分かっていた。
 
 
 
そして新入社員が出した職場希望をもとに、後日面談が行われた。
 
自分が希望を出した職場のグループリーダー、室長といった責任者、そして人事担当者を交えて面談を行うのだ。その面談の中で人事担当者より「大阪に配属されることは希望しますか?」というような質問をされた。その当時会社では大阪に開発拠点を新しく設けていて、そこの人員が足りなかったのだ。
 
私は関西出身でもないし、特に関西に思い入れがあるわけでもない。
 
「特に希望しません」
 
そのような回答をしたように記憶している。
 
 
 
その面談を経て、私たちの配属場所を発表された。
 
私は第一希望を出した職場に配属されることになった。そこまでは私の意図したとおりに物事は進んでいた。
 
 
 

企業A:配属後

 
新しい製品をこの世界に生み出すという「製品設計」という仕事は誰もができるわけではない
 
そういう意味ではメーカーの設計職というのは意義のある仕事なのだろう。
 
確かに、配属された部署で初めて部品を設計して、それが実際に量産部品として出来上がり実際の製品に組み込まれるのを見たときは、少なからず感慨を受けた。それに、私が「できるだけ美しい製品になるように」と頭の中でイメージしたユニットや部品が実際の物として出来上がったのを見たときは、不思議な感動を感じた。それは事実だった。その感慨や感動を求めたからこそ設計職という仕事を志したのだから、その目的の一部は達成できていたのかもしれない。
 
 
 
私が設計するうえで意識したのは次の二つ。
 
  1. 少なくとも製品設計においては、「 Simple is the best」は一つの真理
  2. 人は自分のイメージできる範囲の物しか作り出せない
 
だからこそ、私はできるだけシンプルなものになるように設計しようと心がけていたし、自分のイメージの範囲を広げるために他社製品、他カテゴリー製品をできるだけ見るようにしていた。
 
 
 
だけど、「設計」という仕事は私にとってその99%は苦しみだった。
 
「設計」という仕事は他設計者、他ユニットとの調整、協調が強く求められる仕事であり、アスペルガーのように単独行動でしか力を発揮できないような欠陥人間であった私にとっては、とても人格的に向いているような仕事には思えなかった。
 
「苦しみの先にこそ成長や成功がある」と誰かは言うかもしれない。
だけど、私が望む苦しみと、その職場での苦しみは質的に全く違った苦しみだった。
 
自分の知識を増やすための苦しみ、新しいアイデアを生み出すための苦しみなら全然受け入れることができた。だけど、人間関係を起因した苦しみは私にとっては無駄な苦行以外の何物でもなかった
 
 

f:id:higeyarou79:20210613094127p:plain