株価チャート
8/5の暴落分は簡単に回復し、その後、さらに株価は上昇。
前回の高値(5,000円)まで到達すると、さすがに買い圧力が継続せずに売り戻されている。
日足チャート
週足チャート
25年3月期 第1四半期決算
決算発表日:2024年8月2日
売上高、営業利益
- 売上高:4.2%
- 営業利益:3.9%
- 親会社の所有者に帰属する四半期利益:0.0%
- 営業利益率:19.8%
増収増益。
やはり強い権益を持つ通信会社だけあって、約20%という高い営業利益率になっている。
配当
- 配当:145円
- 株価(9/16):4,763円
- 一株利益:340.01円
- 配当利回り:3.0%
- 配当性向:42.6%
ここのところの株価上昇もあって配当利回りはやや下がっているが、それでも3%と高い値にはなっている。
配当性向も42%とそれほど高いわけでもないので、配当原資の問題はまだ無さそう。
25年3月期 通期業績予想
営業利益
- 通期業績予想:11,100億円
- 第1四半期実績;2,769億円
- 進捗率:24.9%
通期の営業利益は、前年度比15.4%増の予想。
第一四半期の増益率は3.9%なので、通期予想の15.4%は下回っている。
第1四半期時点での進捗率も若干目安の25%を下回っているが、それでも24.9%とほぼ想定通りの利益は上げられている。
キャッシュフロー計算書
営業活動によるキャッシュフロー
- 金融事業の貸出金の増減額:△4,014億円
- 金融事業の預金の増減額:6,772億円
- 金融事業の借入金の増減額:3,400億円
金融事業の預金増などにより、営業キャッシュフローとしては約7,700億円と巨額のキャッシュを獲得。
投資活動によるキャッシュフロー
- 関連会社株式の取得による支出:△4,059億円
関連会社株式の取得による支出で約4,000億円のキャッシュ流出あり。
KDDIはローソンを持分法適用会社化しており、それに伴う支出だと考えられる。
関連記事
2024/08/03 日本経済新聞
KDDIが2日発表した2024年4~6月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比横ばいの1769億円だった。本業は堅調だったが、前年同期に適用された賃上げ促進税制の反動で法人税負担が増えた。デジタルトランスフォーメーション(DX)支援など法人向けや、金融・エネルギーなど非通信分野は堅調だった。
2024/07/13 日本経済新聞
ローソンが12日発表した2024年3~5月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比5%増の169億円だった。国内外のコンビニ事業が好調で売上高にあたる営業収益も6%増の2794億円となり、営業収益、純利益ともこの期間としては過去最高だった。
まとめ
第1四半期の決算は増収増益。
さすが強い権益を持つ通信会社だけあって、20%という高い営業利益率を誇っている。
パーソナルセグメント、ビジネスセグメントととに手堅く利益を上げ続けている。
KDDIはローソンを持分法適用会社化しており、将来的には三菱商事と共同経営を行う。
これまで小売りチャネルを保有していなかったが、ローソンを手に入れることによって初めて小売りチャネルを手にする。
そのチャネルをどのように有効活用するのか。
そこがKDDIの次のポイントになるかもしれない。
配当利回りは3%とそれなりに高いが、投資目安の4%には到達していない。
2025年からは株主優待の内容が変更されてしまったが、それでもそれなりに有効活用できそうな優待にはなっている。
5年以上保有していると優待内容も優遇されるので、保有を継続する。