株価チャート
2023年末にかけて3,800円を天井に多少売り戻されていたが、年が明け再び3,800円付近に上昇。
そのまま3,800円の天井を突破することはできるのか。
週足を見ても、22年3月からの一方通行の上昇が続いていることが分かる。
ただし、移動平均線とも大きな乖離が発生しており、どこかで調整の谷は来そう。
日足チャート
週足チャート
23年12月期 第3四半期決算
決算発表日:2023年10月31日
売上高、営業利益
- 売上収益:7.4%
- 営業利益:9.1%
- 営業利益率:29.2%
増収増益。
営業利益のUP幅の方が大きく、営業利益率は29%まで上がっている。この水準は非常に優秀。
タバコという独占製品を持っているということが効いているのか。
たばこ事業におけるプライシング効果による増収増益とのこと。
つまり、たばこの値上げ。
電子タバコ事業も順調に伸びている。
配当
- 配当金:188円
- 株価(1/11):3,809円
- 一株利益:261.39円
- 配当利回り:4.9%
- 配当性向:72.0%
ここまで株価が上がっている状態なのに配当利回りは4.9%と非常に高い。
ただし、配当性向は72%まで上がってしまっているので、これから利益が伸びていかない限りこれ以上の増配は難しそう。
通期業績予想
- 売上収益:3.1%(前期比7.0%)
- 営業利益:7.1%(前期比3.7%)
売上、利益ともに通期業績予想を上方修正。
たばこ事業による力強い第3四半期実績の反映が主因とのこと。
損益計算書
- 売上収益:21,570億円
- 売上総利益:12,776億円
- 粗利率:59.2%
異様に粗利率が高い。タバコという独占製品を保有しており、原価の二倍以上の値付けが出来ているということが分かる。
営業利益率が非常に高いのもうなずける。
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JTやメガバンク 新年相場を下支え
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2023/11/01 日本経済新聞
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まとめ
利益財務構造は問題なし。
たばこという独占製品を有しており、非常に高い利益率となっている。
ここまで株価が大きく上がっているが、それでも配当利回り約5%は単純にすごい。
どこかで調整は入りそうなので、その段階での買い増し検討かな。