株価チャート
3,200円で一度売り戻されていたが、再び上昇。3,200円の天井も突破。
週足で見ても、22年1月の2,000円からは上昇トレンドを形成。どこまで上がるのか。どこかで調整が入るような気もするが、それも分からない。
日足チャート
週足チャート
23年12月期 第2四半期決算
決算発表日:2023年7月31日
売上高、営業利益
- 売上収益:9.9%増
- 営業利益:8.0%増
- 営業利益率:29.6%
増収増益。
営業利益率は驚異の 29%。
四半期包括利益が46%減なのは少し気になる。何か特別損失を計上しているのか。
配当
- 配当金:188円
- 株価(9/18):3,333円
- 一株利益:257.46円
- 配当利回り:5.6%
- 配当性向:73%
ここまで株価が上がっている中で配当利回り5.6%は驚異。
ただし、配当性向は73%まで上がっている。少なくとも将来的な増配はそれほど期待はできないかもしれない。
通期業績予想修正
- 売上収益:4.9%増
- 営業利益:3.4%増
通期の売上、利益予想について上方修正。
ただそれでも前期比で言うと営業利益は3.1%減の予想になっている。
損益計算書
- 売上収益:13,928億円
- 売上原価:5,638億円
- 売上総利益:8,290億円
- 粗利率:59.5%
粗利率は 59.5%。
例えば一般的な国内メーカーであるキヤノンは粗利率は47.5%。リコーの粗利率は35.6%。
JTはたばこという独占製品を有しているので、そこで売価を高く設定できているんだろうな。
在外営業活動体の換算差額
- 前第2四半期:6,923億円
- 当第2四半期:2,457億円
前第2四半期では7,000億円近い換算差額が計上されていたが、当第2四半期では2,500億円に減少。
包括利益の大幅な減少はそこに原因がありそう。
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まとめ
ここまで株価が上がっているのに、配当利回りで5%強を維持しているのは驚異的。ただし、配当性向70%強を考えると将来的な増配はそれほど期待はできない。でも、今の水準を維持してくれるのなら十分魅力を感じる。
JT はNISA枠で購入済み。
NISA枠ということで購入額に上限があるので、それほどの株数は保有していない。
市場要因で大きく調整するような場合は、一般枠で買い増ししていってもいいかもしれない。あるいは、来年の新NISA枠の候補でも十分あり。
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