株価チャート
23年9月に一度180円まで上昇していたが、その後はそれを天井にやや売り戻し。
ただし24年になって再び180円付近まで上昇。
180円の天井を突破できるのかどうか。
長期スパンでは20年9月の80円を底に、一方的な上昇トレンドを形成。
直近では160~180円の間でもみ合っているような動きも見せているが、反落の動きまでは見せていない。
日足チャート
週足チャート
24年3月期 第2四半期決算
決算発表日:2023年11月7日
売上高、営業利益
- 営業収益:1.2%
- 営業利益:△4.6%
- 営業利益率:14.9%
増収減益。
ただし減益幅は4.6%とそれほど大きいわけではない。
依然として営業利益率は15%近くあり、非常に高い。
配当
23年7月1日に1株を25株に 株式分割。
配当利回りは3%弱 とそれほど低いわけではないが、やや物足りない。
ただ配当性向自体は33% と低いので、増配余地はまだまだありそう。
2003年より減配なし。実質的な累進的配当戦略。
配当性向は30~40%を維持。
自己株式取得も近年では毎年実施。
損益計算書
増減
- 営業収益:783億円
- 営業費用(人件費):738億円
- 営業費用(経費):294億円
売上は783億円の増だが、費用は人件費だけで738億円も増えている。
増収減益の要因も、このようなコストUPにありそう。
通期業績予想
対前年
- 営業収益:▲762億円
- 営業利益:+1,210億円
通期業績予想は変更なし。
減収増益予想。
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まとめ
通信という独占業態のため、利益構造は非常に優秀。
巨額な利益をコンスタントに上げることが出来ている。
株価では20年9月より一方的な上昇を続けている。ただしここ数カ月ではややもみ合いの状況。
配当利回りも3%弱なので今の水準では配当戦略としてポートフォリオに加えるのは難しいかな。
市場要因での株価調整待ち。