株価チャート
22年7月に1,550円の天井を形成後は売り戻されている。ただ、22年11月に入って反転の兆しは見えつつある。
週足では20年8月に1,200円まで大きく売られているが、その後は上昇。現在は1,450~1,550円あたりでもみ合っているような状況。
日足チャート
週足チャート
23年3月期 第2四半期決算
決算発表日:2022年11月4日
売上高、営業利益
- 売上高:3.1%増
- 営業利益:12.7%減
- 営業利益率:17.7%
増収減益。しかも減益幅は12%と高め。
それでも営業利益率は17%強。規制に守られてどれだけ暴利をむさぼっているのかということがこれでもわかる。
配当
- 配当金:86円
- 株価(11/20):1,483.5円
- 一株利益:114.92円
- 配当利回り:5.7%
- 配当性向:74.8%
配当利回りは 5.7%と非常に高い。
ただそれと並行して配当性向も75%と高め。
今の水準の配当をどれだけ継続できるのか。
利益構造の安定性を考えると、まだまだ継続は可能か。
キャッシュフロー計算書
営業活動によるキャッシュフローは前年同時期と比較して1,200億円減少。
それでも6,000億という巨額のキャッシュを稼げている。
バランスシート
有利子負債
- 流動負債:20,766億円
- 非流動負債:40,582億円
有利子負債について流動負債が約2兆円、非流動負債が約4兆円。
確かに流動負債の方が低いのだけど、それでも2兆円という巨額であることは確か。それでも維持できているのは携帯電話からの安定的な巨額キャッシュフローがあるからだろうな。
セグメント
セグメント利益
- コンシューマ:3,156億円
- 法人:712億円
- 流通:1,231億円
- ヤフー・LINE:994億円
やはりコンシューマで3,100億の巨額の利益を挙げている。
ただ、ヤフー・LINEでも約1000億の利益は上げられており、それなりに収益先の分散化は図られているか。
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まとめ
財務構造の脆弱さは気になるけど、それを補って余りあるほどの利益構造を持っている。
配当利回りを考えても、そして投資先分散という意味でもポートフォリオに加えていくのは十分にありかな。