知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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私は、私という人間に全く自信がなかった。

 

確か、大学院生1年の終わりの3月頃から就職活動を始めていた。
 
正直はっきりとした記憶は無いのだけど、確か冬だったような気がする。
 
特に何か特別やりたいことも無かった私は、頭に浮かんだ企業をホームページで調べて、ホームページのエントリーフォームからいつくつかの企業に応募した。ただし、そのほとんどは書類選考で落ち、たまたま面接に進んだ企業においても1次面接で落ちた。その企業にどうしても入りたいという熱意が私自身の中に存在しなかったのだから、落ちるのも当たり前だった。
 
特に私は、私という人間に全く自信がなかった。
協調性に欠けており、周りとスムーズな関係を作ることもできない。高校時代から変わらない私の人格。大学時代も、高校時代よりは多少ましになったとはいえ、孤独な毎日を過ごしていた。そのような人間を欲しがる企業が存在するとはとても思えなかった。
 
大学の学科には「大学推薦」という制度があった。
それはその学科に各企業から「定員〇名」という形で募集をかけるものだった。現在もそのような制度が存在するのかは分からない。ただ、当時はそのような制度が存在し、私はその制度を利用するしか無いんだろうなと心のどこかでは思っていた。今から16年くらい前の話で、確かまだ就職氷河期が終わっていないような時期だった。
ただし、その制度を利用するにしても、有名な企業は他の学生も応募するので私が応募したところで競争で絶対に負ける。就職先について特に強い希望も持たなかった私は、そのような有名企業と比較して多少無名のメーカーに推薦届を出したのだ。そのような企業であれば、私のような人間一人くらい拾ってくれないだろうか、そのような考えしか持っていなかった。