知識蓄積ノート【投資・FIRE】

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イノベーションを加速させる:創造性に火をつける最良の方法は、陽が差してくるくらいの規模の災害を起こすこと

 

中度災害仮説

 
 
イデアが既存の要素の新しい組み合わせなのだとしたら、その組み合わせを効果的に行う方法はあるのだろうか。
 
すでに世の中で常識となっている考え方は私の潜在意識の中に深く根を下ろしていて、その枠組みを超えるような思考をすることは中々難しい。私の思考はすでに舗装された道路の上ばかりを走ろうとする。
 
 
 
 
どうして世界のほとんどの地域では生態系が単調なのに、ほんのいくつかの地域では驚くほど多様なのか。*1
 
多様な植物が生えている場所にはある共通点があることに気づいた。
たいていは大きな木が倒れた形跡があった。
そうした倒れた木や焼けた木が、多様な植物の繁栄にとって決定的な役割を演じた。
 
ある一つの種が生存の問題を解決すると、他の生存方法を排除する。ところが何らかの原因で生態系がわずかでも変化すると、またたく間に多様性が広がるのだ。
 
生物学の世界では、これは中度災害仮説と呼ばれている。
それによれば、「局地的に種の多様性が最大になるのは、環境災害が稀でも頻繁でもないときである」
 
 
 
もちろん人間の創造性は生物学的多様性とは異なる。
 
いったん強力なアイディアが根づくと、しばしば徹底的にライバルを排除してしまい、代案が出てこなくなる。だから時には、創造性に火をつける最良の方法は、陽が差してくるくらいの規模の災害を起こすことだ。
 
 
 
 
 

「環境の災害」

 
自分の思考に対して何らかの「環境の災害」を起こすこと。
それによって思考の多様性を生み出せるという。
 
もしそうだとしたら、その「環境の災害」を効果的に、そして習慣的に行うためにはどのようなやり方をとればいいのだろうか。
 
例えば、
 
  • まだ行ったことのない土地に行ってみる。
  • いままで馴染みのないジャンルの本を読んでみる。
  • 自分が今まであまりとったことのない行動をとってみる。
 
 
このような「環境の災害」は思考の多様性につながってくれるのだろうか。
 

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*1: あなたの生産性を上げる8つのアイディア チャールズ・デュヒッグ 著