米国企業の3Mといえば、長期に渡って連続増配をしていることで有名だ。
このような連続増配企業は「配当貴族」と呼ばれる。
しかし、3Mは今年、ヘルスケア事業のスピンオフを行っており、その際にCEOが「配当のリセット」を口にしていた
配当貴族の代表格3M、約60年の連続増配に幕-決算は予想上回る
2024年4月30日
日用品・工業品メーカーの米3Mは、ヘルスケア事業ソルベンタムのスピンオフ(分離独立)に伴い再出発するにあたり、配当を削減する。配当貴族として続けてきた60年余りにわたる連続増配の伝統に終止符を打つ。
30日の発表文によると、5月から調整後フリーキャッシュフローの約40%を配当に充てる。
配当金入金
3Mから、その5月分の配当金が先日入金された。
一株当たりの配当金は0.7ドル。
直前(2024年3月12日)の一株当たりの配当金が1.51ドルだったので、半分以下に減配されたことになる。
思ったよりもよりも減配の幅が大きい。
ちなみに、スピンオフした企業(ソルベンタム)からは配当金は入金されておらず、配当情報もまだ開示されていない状態。
今後の対応について
3MのCEO曰く「5月から調整後フリーキャッシュフローの約40%を配当に充てる」とのことなので、今後は増配にこだわるのではなく、キャッシュフローの状況に応じて配当も上下変動させていくということなのだろう。
連続増配銘柄だとしても、今回のような減配リスクはどうしてもある。
だから、ポートフォリオの分散を進めて、一つの銘柄によるリスクをできるだけ抑えている。
問題は、現在保有している3M株をどうするか。
6/18時点の3Mの株価は$100.77。
年間の配当利回りは約2.7%となる。
すでに高配当銘柄とは言えない水準まで下がってしまっている。
なので、資金効率を上げるため、3Mに回していた資金を別の高配当銘柄(米国株)に回すことを検討中。