株価チャート
23年7月の3,500円を天井に下降トレンドを形成していたが、2,800円を底にしてようやく反発の動きを見せている。
週足で見ても全体的には上昇トレンドを形成中。
日足チャート
週足チャート
24年3月期 第2四半期決算
決算発表日:2023年10月31日
売上高、営業利益
- 売上高:26.8%
- 営業利益:312.6%
- 営業利益率:12.8%
増収増益。
しかも増益幅は 約300%と、前年度の約4倍まで増えている。
それを受けて営業利益率が驚異の12.8%。コロナ禍を経て徹底的に無駄を削ぎ落としてきたのか、高収益の企業に変貌してきている。
上期では過去最高益。
固定費比率の低下による利益率向上。
この点は非常に高評価。
営業利益
- 航空事業:1,277億円
- 航空関連事業:43億円
- 旅行事業:10億円
- 商社事業:27億円
航空事業の営業利益が前年度比で約220%増。
やはり大きく利益を伸ばしている。
旅客数 前年同期比増減率
- 国際線旅客:109.1%
- 国内線旅客:34.6%
国内線、国際線ともに旅客数は伸びているのだけど、国際線の伸びが109%と約2倍になっている。
配当
- 配当金:30円
- 株価(11/18):3,124円
- 一株利益:170.58円
- 配当利回り:0.9%
- 配当性向:17.5%
長らく無配だったものがやっと復配。
ただし配当利回りは0.9%とかなり低い。まずは少額の配当で様子見といったところか。ただし配当性向は17%と低いので今後の増配余地はありそう。
バランスシート
利益剰余金
巨額な赤字が続いていたこともあり、前年度時点で利益剰余金は221億円のマイナス。
ただし、今年度の大幅な増益のおかげで利益剰余金がようやくプラス転換。
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ANAホールディングスは31日、米航空防衛大手RTX(旧レイセオン・テクノロジーズ)傘下のプラット・アンド・ホイットニー(P&W)が開発したエンジンの品質問題を受け、2024年1~3月に1日約30便を減便することを明らかにした。エアバス機33機を同期間に点検する。
2023/11/01 日本経済新聞
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まとめ
増収増益。
増益幅は300%と非常に大きい。固定費比率が低下しておりそれが利益率向上につながっているのも評価できる。
ここのところの株価調整からやや反発してきている。
保有は継続するにして、場合によっては買い増しも視野に入れてもいいかもしれない。
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