知識蓄積ノート【投資・FIRE】

日々得られる知識、洞察をひたすら蓄積するブログ

ANAホールディングス 2020年3月期 決算

 

チャート

 
今年に入って大きく下落。当然コロナの影響を大きく受けている。
過去3年で見ても最安値圏を突破。底はどこなのか。少なくとも今の状況では全く見えない。
 
【1年】

f:id:higeyarou79:20200429120546j:plain

 
 
 
【3年】

f:id:higeyarou79:20200429121151j:plain

 
 
赤字転落なのかPERの数値は出ていない。
このところの株安を受けてPBR自体は1倍を切っている。ただしこれから資本自体が棄損していくとしたらそこもどうなるか分かったものじゃない。
これだけ下がってもまだ信用売りが大きく超過している状態。ただし、何かしらのポジティブインパクトがあれば、その信用売りも買い戻しに入る可能性はあるのか。
 

f:id:higeyarou79:20200429121225j:plain


 
 

四季報

 
ここのところの業績自体は安定している。
自己資本比率装置産業にしては高めか。

f:id:higeyarou79:20200429121257j:plain


 
 
 

20年3月期決算短信

 
年間では63%の減益。
配当性向自体は22%くらいだったが、20年3月期は完全に無配。
 

f:id:higeyarou79:20200429121345j:plain


 
 
 
金保有は約1000憶。
借り入れの枠を5000億確保したというニュースも目にしている。
運航便を減らしたとしても、せいぜい人件費と燃料代を抑えられるくらい。それよりも固定費の方が大きいのだとしたら毎日大きなキャッシュが流れ出ることになる。どこまで耐えられるのか。

f:id:higeyarou79:20200429121422j:plain

 
短期借入金、1年以内返済予定長期借入金は約850億。負債全体にしてみたらそれほど大きな割合ではなさそう。

f:id:higeyarou79:20200429121547j:plain

 

 
 
 
 
売上1.9兆に対して、売り上げ原価1.5兆。人件費390億。
 

f:id:higeyarou79:20200429121618j:plain

 
 

 決算説明会資料

 
第4四半期は旅客数は22~31%減。
ただし、これは3月までの結果。4月からはもっと減るはず。セグメントとしても全売り上げの中で航空事業の占める割合が非常に高く、旅客数減がダイレクトに影響する。

f:id:higeyarou79:20200429121703j:plain

 
見通しとしては90%を超えるような減少を見込んでいるとのこと。

f:id:higeyarou79:20200429121802j:plain

 
 
財務的にはそこまで脆弱ではない点、緊急融資による資金確保を考えると、すぐに傾くという状況ではなさそう。ただし、4月以降の旅客数低下が激しい。この状態でどこまで耐えられるのか。そもそもコロナ問題がいつ収束に向かうかにもよるが、中々見通しは厳しいのではないか。つぶれないようにするだけでも精一杯のように感じる。