株価チャート
3月中旬からここまでの反発は予想通り。
問題は決算発表(ロシア事業からの撤退)を受けて株価がどう動くか。
直近までJT株を保有していたけど、ロシア関連の動向が読めないため決算前に保有株を売却済み。
一時的に離脱しているので株価が下がるのであれば想定通り。それに対してさらに上がるようだと買い戻しは難しいかもしれない。
ただここはリスク回避としての離脱だったのでよしとする。
日足チャート
週足チャート
22年12月期 第1四半期決算
売上高、営業利益
- 売上収益:6.2%増
- 営業利益:11.4%増
- 営業利益率:30.6%
増収増益。
やはりタバコという 独占製品を扱っているだけあって、営業利益率(30.6%)は異様に高い。
配当
- 配当:150円
- 株価(5/3):2,228円
- 配当利回り:6.7%
- 1株利益:200.62円
- 配当性向:74.7%
配当利回り(6.7%)は十分高い。ただし、JTは一度減配しているという「実績」がある。
配当性向もやや高めなのだけど、75%くらいが狙いなのかもしれない。
バランスシート:資産
- 資産合計:57,473億円
- のれん:21,027億円
この会社も総資産に占めるのれんの比率が大きい(約36%)。
過去の企業買収の結果だろう。ただそれでも自己資本比率は50.6%とある程度高いので、財務構造的にはそれほど問題ないかな。
キャッシュフロー計算書
フリーキャッシュフローは162億円。一応プラスを維持している。
支払い配当金で約1,300億円のキャッシュ流出。やはり配当性向が75%だけはある。
ロシア関連事業について
今回の第1四半期の決算発表では、ロシア関連事業について次のような但し書きがついている。
ロシア・ウクライナ情勢について
当社は、昨今のロシア・ウクライナ情勢を踏まえ、ロシア市場における当社グループの全ての新規の投資及びマーケティング活動等を停止することとし、それに基づく対応を実施してまいりました。また、事態の長期化等により、当社グループによる安定的かつ持続的な事業運営に著しい支障が生じる蓋然性を踏まえ、ロシア市場におけるたばこ事業の運営のあり方について、当社グループ経営からの分離を含めた選択肢の検討を行っております。
現時点において、今後の見通しや業績への影響については合理的に見積ることができません。今後、開示すべき内容が生じた場合には、速やかに開示してまいります。
基本的にはロシア市場からは撤退する方向らしい。
ただしその影響が現状では見積もれないので第1四半期決算では通期業績予想の修正はせずに、第2四半期決算以降に必要に応じて修正を行うとのこと。
JT、ロシア事業売却検討 シェア37%、ウクライナ侵攻受け
2022/04/29 日本経済新聞
日本たばこ産業(JT)は28日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ロシア事業の売却を検討していると明らかにした。同社はロシアのたばこ市場で 4割近いシェアを持つ。ウクライナ侵攻で事業環境が悪化しているほか、国際的な批判が増していることも踏まえて、売却も「選択肢の一つとして検討する」としている。
そもそも、ロシア市場からの撤退はどの程度のインパクトなのか。
株を買い戻すにしても、その影響が見積もれないと次の行動がとりずらい。
現状は様子見かな。