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【株式投資/企業分析】住友商事(24年3月期 通期決算)

 

株価チャート

24年に入り一貫して上昇トレンドを形成。

しかし、5月始めに 4,400円まで急騰した後は、緩やかな下降トレンドに転換。

 

週足で見ると、20年3月に1,100円まで下がった後は、上昇トレンドを形成。

23年以降はその上昇傾向に拍車がかかっている。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

 

24年3月期 通期決算

決算発表日:2024年5月2日

 

売上高、営業利益

  • 収益:1.4%
  • 税引前利益:△27.0%
  • 営業利益率:7.6%

 

増収減益。

減益幅は27%と非常に大きい。

 

 

 

24年2月に公表した23年度通期見通しでは、当期利益として5,000億円を見込んでいたが、結果としては3,864億円と大幅な下方修正

 

 

 

第4四半期において、資源・化学品等のセグメントで、減損や引当金として1,500億円の一過性損失を計上。

マダガスカルニッケル事業が特に損失額が大きく、890億円の減損を計上している。

 

 

配当

  • 配当:130円
  • 株価(7/22):3,937円
  • 一株利益:433.74円
  • 配当利回り:3.3%
  • 配当性向:30.0%

 

25年3月期は、前年度から5円の増配。

配当利回り3.3%。目安の4%には届いていないが、それでもそれなりに高い数値となっている。

配当性向も30%と低く、配当原資的には問題無さそう。

 

 

 

24年度から中期経営計画2026をスタートさせており、その中で株主還元について「累進配当」を明記。

 

 

25年3月期 通期業績予想

  • 親会社の所有者に帰属する当期利益:5,300億円

 

25年3月期の当期利益は、前年度から37%という大幅な増益を見込んでいる。

24年3月期は一過性損失として1,500億円を計上していたので、その影響が無くなる反動が大きい。

 

セグメント

セグメント利益

  • 金属:692億円
  • 輸送機・建機:1,480億円
  • インフラ:487億円
  • メディア・デジタル:△6億円
  • 生活・不動産:485億円
  • 資源・化学品:524億円

 

輸送機・建機については560億円の増益となっているが、資源・化学品で2,000億円を超える大幅な減益となっていて、全体としても約2,000億円の減益となっている。

 

 

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ダイヤモンド編集部

 

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純利益2位以下は、三菱商事9640億円、伊藤忠商事8018億円、丸紅4714億円、住友商事3864億円、豊田通商3314億円、双日1008億円と続く。

一方、住友商事の純利益3864億円は、過去最高益だった前年度の同5651億円から大幅な減益となった。 

diamond.jp

 

 

まとめ

23年度の業績は増収減益。

減益幅は27%と非常に大きい。第4四半期に1,500億円の一過性損失を計上しており、その影響を大きく受けている。

 

24年度の業績予想は、その一過性損失の影響が無くなるため大幅な増益を見込んでいる。

 

配当利回りは3.3%と目安である4%には届いていないが、それでも十分に高い部類に入る。

配当性向も30%と低いので、減配リスクもそれほど高くは無さそう。

 

24年度から始まる中期経営計画2026では、「累進配当」を明記。

配当性向も低く抑えられている点を考えると、ある程度は累進配当は続けられると考えられる。

 

直近では株価は売り戻されている。

そのまま株価が調整していくのであれば、買い候補に入れてもいいかもしれない。

 

 

 

 

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