株価チャート
日銀の利上げ報道を受けて昨年末に大幅上昇。
その流れを受けてさらに上昇していたが、3/10は金融緩和継続のニュースも出ており大幅下落となっている。
週足で見ても、すでに800円の直近の天井は突破済み。
ここまで上昇してしまうと中々買いづらい。
次の天井は2006年の1,800円。そこまでの上昇はさすがに厳しいか。
日足チャート
週足チャート
23年3月期 第3四半期決算
決算発表日:2023年2月2日
売上高、営業利益
- 経常収益:55.7%増
- 経常利益:39.1%減
- 純利益:67.9%減
増収減益。
減益幅は純利益で67%と非常に大きい。
MUB株式譲渡決定に伴う会計処理に関連した損失が約1兆円発生とのこと。
ただし、当該損失のうち特別利益として8,017億円が第4四半期に戻入になる。
それを勘案すると、第3四半期における業績目標進捗率は114%。
そのような特殊要因があるのであれば、この減益も納得。
MUB株式の譲渡決定に伴う会計処理に関連した費用
- 与信関係費用総額:▲4,424億円
- その他の臨時損益:▲5,176億円
配当
- 配当金:32円
- 株価(3/12):932.7円
- 一株利益:87.3円
- 配当利回り:3.4%
- 配当性向:36.7%
ここのところの株価上昇を受けて、配当利回りは3.4%まで下落。
それでもそれなりに高い水準なのだけど、配当戦略の候補銘柄には入れづらい水準。
配当性向は36%と特に問題なし。
損益計算書
- 経常収益:67,937億円
- 経常費用:59,448億円
経常収益は約2.4兆円増。
ただし、それ以上に経常費用が3兆円も増えてしまっている。それによって増収減益という結果につながっている。
その中で資金調達費用が1兆円増、その他業務費用が1兆円増となっている。
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10日の東京株式市場で銀行株が下落した。
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4~12月、三菱UFJなど融資拡大 通期予想は据え置き
2023/02/03 日本経済新聞
大手5大銀行グループの2022年4~12月期決算が2日、出そろった。
本業のもうけを示す実質業務純益は傘下行の合計で前年同期比23%増えた。海外で融資の利ざやが改善したほか、国内の資金需要を取り込んだ。それでも海外経済の減速懸念や金融政策など先行き不透明感は強く、23年3月期通期の業績予想の上方修正には慎重な姿勢を崩していない。
まとめ
第3四半期決算は増収減益。
ただし減益要因が「MUB株式譲渡決定に伴う会計処理に関連した損失」という特殊要因なので、そこはそれほど心配する必要はないかな。
インフラ企業としてここの株式は長期保有したかったところだけど、昨年末の大幅上昇を受けて一時的に利益確定売りをしてしまった。
今の水準だと中々買い戻しは難しい。
現時点では別の資産効率のいい銘柄に資産を振り分けておいて、銀行株の株価がある程度調整した段階で再び資産を銀行株に割り当てていこう。
ということで現時点では様子見。