株価チャート
23年9月に一時1,350円まで上がり、その後は緩やかな下降トレンド。
しかし、24年に入り上昇トレンドに転換。1,500円を突破し、上昇を継続中。
週足では、コロナ禍の20年3月に400円まで下がっている。そこから22年末に日銀の利上げ観測が初めて意識されて1,000円まで上昇。
一時、売り戻される場面もあるが、基本的には力強い上昇トレンドを形成中。
日足チャート
週足チャート
24年3月期 第3四半期決算
決算発表日:2024年2月5日
売上高、営業利益
- 経常収益:25.2%
- 経常利益:112.3%
- 営業利益率:21.1%
増収増益。
増益幅は経常利益で112%、純利益で278%と非常に高い。
第3四半期時点で純利益は1.3兆円と1兆円の大台を突破している。
当期純利益増減内訳
純利益は3,431億円から12,979億円へと大幅な増益結果となっている。
ただし、前会計年度ではMUB評価損等で9,860億円の損失を計上しており、それが無くなったことによる増益要因も大きい。
配当
- 配当金:41円
- 株価(3/4):1,565.5円
- 一株利益:111.0円
- 配当利回り:2.6%
- 配当性向:36.9%
やはりここ直近の大幅な株価上昇を受けて、配当利回りは2.6%まで低下している。
配当性向は、巨額な利益水準ということもあって36%と低く抑えられている。
損益計算書
貸出金利息
- 前第3四半期:19,629億円
- 当第3四半期:28,679億円
貸出金利息が前会計年度比で約9,000億円の増加。
三井住友フィナンシャルグループの貸出金利息が約2.6兆円なので、三菱UFJフィナンシャルグループもほぼ同水準となっている。
業績目標進捗率と業態別内訳
親会社株主四半期純利益内訳
- 銀行単体:7,766億円
- 信託単体:658億円
- 証券:305億円
- ニコス:▲6億円
- アコム:165億円
- MS:2,834億円
純利益の通期目標は13,000億円。
第3四半期時点で12,979億円の純利益を上げているので、この時点で進捗率は99.8%とほぼほぼ100%に到達している。
その内訳は銀行単体で 7,766億円、モルガンスタンレー(MS)の連結利益で 2,834億円と、この二つが大部分を占めている。
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2024/02/07 日本経済新聞
日銀のマイナス金利解除後の追加利上げをうかがう動きが出てきた。海外勢を中心に解除後も利上げが続くとみる向きが多く、市場が予想する2024年末の政策金利は依然として高水準にある。ただ、米利下げが早期に進むと、日本の追加利上げが急な円高を招きかねず、障壁になるとの見方もある。
まとめ
前年度のMUB評価損の影響が無くなったこともあり、大幅な増益。
メガバンクの一つである三井住友FGの第3四半期における純利益が約7,900億円なので、三菱UFJFGの方が頭一つ抜けている。
ここもやはり直近の株価上昇で配当利回りは2.6%まで低下。
三井住友FGの配当利回り(3.2%)よりも下がっているのは、より収益構造が評価された結果なのか。
銀行関連は今後の日銀の利上げの流れを考えると基本的にはポジティブ。
ただ、どのタイミングでONしていくか。
ここも買うとしても少額の試し買いで様子見かな。