アーリーリタイア後の住居問題についての基本的な考え方
私はできるだけ早い段階でのアーリーリタイアを考えている。
ただ、アーリーリタイア後の将来的な不安の一つに「住居問題」があった。
企業に勤めていないと、賃貸で部屋を借りようにも中々保証会社の審査に通らないという話を聞くのだ。そしてそもそもとして高齢になったときには、アーリーリタイアなど関係なくに賃貸を借りにくくなるという話も聞く。
そうしたときに、「住居問題」についてどのように対処していくのが良いのか。そこを事前にしっかりと考えておく必要があった。
今私が考えているのは次の二つのステップ。
- 賃貸をベースにしたノマド化
- 終の棲家を購入した上での定住化
まず、私の基本的な願いの一つに「色々な場所を自分の眼で見てみたい」という思いがある。
せっかく今という時代に生まれて、今という時代に生きているのだから、この時代の世界を自分の体で感じて、自分の眼で見ていたいと思っていた。
そのためには旅行もいいのだろうけど、実際に住む場所を色々と変えていきたいと考えている。
確かに資金的な余裕があれば、定住する場所としての住居を購入したうえで、その時々で一時的に住居を借りて色々な場所に住んでみるというのもあるのだろう。
だけど今の私の資産状況ではそれも難しい。将来的に今の実家を相続するのであれば、その実家を「定住場所」としてもいいのだろうけど今からそれを期待するのも間違っている。
ということで、いくつかの場所に実際に住んでみようと考えていた。
当然そのための住まいは賃貸で確保する。
そして次のステップとして、「終の棲家を購入した上での定住化」に進む。
実際にいくつかの土地に住んでみて、環境や条件的に居心地のいい場所を探し出し、そこに中古住宅を購入する。そしてその場所を終の棲家にするのだ。
以上の戦略を実現させるために利用しようと考えているのが「UR賃貸」だった。
UR賃貸について
「UR賃貸住宅」とは独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が管理する賃貸住宅で、全国に約71万戸ある。
UR賃貸のメリット、デメリットは次のようなものが挙げられるとのこと。
UR賃貸のメリット
- 礼金・仲介手数料がナシ
- 更新料ナシだから長く住めば住むほどお得
- 保証人を用意しなくていい
- 子育てに適した環境が整っている
- 家賃の割引制度がたくさんある
- 周辺環境が整ってる
- おしゃれなリノベーション区画が多い
- 敷金がたくさん戻ってくる
- 他のURに引っ越しやすい
- エアコンや水回り設備のグレードが高い
- フリーレントが付いている物件も多い
UR賃貸のデメリット
- ほとんどのUR賃貸が相場より家賃が高い
- UR賃貸は低所得者向けの安い賃貸と勘違いされやすい
- 先着順のため競争率が高すぎて簡単には借りれない
- 立地が悪くて昔ながらの団地も多い
- UR賃貸は審査の基準が厳しい
- ペットを飼うときの条件が厳しい
- 家賃を滞納すると強制退去の恐れがある
その中で私が魅力を感じるのが「初期費用が少ない」という点と、「保証人が不要」という2点だった。
実際にいくつかの住居を移っていこうとした場合、初期費用が高いとそのための資金が余計に必要になってしまう。
それにアーリーリタイア後を考えると、保証人として名前を貸してくれる人がいるかどうかも不安だった。
今は民間の賃貸はほとんどが保証会社による保証に変わっていると聞くが、それはそれで「自営業者」という立場でその保証会社の審査が通るかも不安だった。その点で「保証人が不要」という点に魅力を感じていた。
ただし保証人が不要な代わりに、審査基準が明確に設定されている。
一般的な賃貸物件を借りるときは「基準月収が家賃の3倍必要」となる。
つまり、家賃が5万円だとしたら、月収15万円の収入が必要となる。
アーリーリタイア後にその収入を確保していくのは、実際にどうなるかも分からない。ただ、家賃に対して月収が足りない場合は、以下の条件をクリアできれば審査に通るとのこと。
- 貯蓄額が家賃の100倍あること
- 家賃1年〜10年分を前払いする
そうなると、家賃5万円に対して、貯蓄額は500万円必要になる。
それくらいだったらクリアできるかな。この条件もクリアできないようでは、そもそもとしてアーリーリタイアも難しい。。