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【株式投資/企業分析】三井住友フィナンシャルグループ(24年3月期 第3四半期決算)

 

株価チャート

23年10月の7,800円を天井にやや下降しており、23年12月に一度6,500円まで低下。

ただしその後は一方的に上昇しており、24年に入ってからもその傾向は変わらず。

 

週足で見ると、20年3月にはコロナ禍ということもあり3,000円を切るところまで売られている。

そこから8,500円まで上昇を継続。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

24年3月期 第3四半期決算

決算発表日:2024年2月1日

 

売上高、営業利益

  • 経常収益:52.8%
  • 経常利益:15.9%
  • 営業利益率:17.9%

 

増収増益。

増収幅は50%、増益幅は15%と大幅な増収増益。

しかも、前年度(23年3月期)もその前の年から大幅な増収増益となっていて、利益構造の改善がさらに進んでいる。

 

 

配当

  • 配当金:270円
  • 株価(2/29):8,305円
  • 一株利益:700.66円
  • 配当利回り:3.2%
  • 配当性向:38.5%

 

大幅な株価上昇を受けて、配当利回り3.2%まで低下。

他の高配当銘柄も軒並み株価が上がって配当利回りが下がっているような状況なので、3.2%は相対的にはまだ高いほうか。

 

配当性向は38%とそれほど高くは無く、配当原資的には問題は無さそう。

 

 

通期業績予想

純利益

  • 通期業績予想:9,200億円
  • 第3四半期実績:7,928億円
  • 進捗率:86.1%

 

通期業績予想は変更なし。

第3四半期時点での実績で、進捗率は86%と高い値になっている。

 

 

損益計算書

当第3四半期

  • 資産運用収益:44,951億円
  • 貸出金利息:26,708億円
  • 有価証券利息配当金:4,787億円

 

資産運用収益は2.5兆円から4.5兆円に大幅増加。

そのうちの貸出金利息が2.7兆円を占めている。

 

 

主要グループ会社の業績

当期純利益

 

銀行カテゴリーだけで5,500億円の利益を上げており、利益の大部分を銀行カテゴリーが占める。

それ以外のカテゴリー(クレジットカード、証券、消費者金融)の利益については200億~300億円程度。

 

 

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www.nikkei.com

 

 

まとめ

日本有数のメガバンクということで、さすがの利益構造を誇る。

ただし、その利益のほとんどが銀行部門からのもの。他のカテゴリーでは証券(SMBC日興)、クレジットカード(SMCC)は増益となっているが利益額自体は大した額ではない。

消費者金融(SMBCCF)にいたっては前年度比で減益になってしまっている。

 

ただし、これから日銀の利上げの動きがあるので長期的にはポジティブだと考えられる。

 

累進的配当戦略を謳っている代表的な企業の一つ。

問題は、ここまで株価が上がってしまうと配当利回りも基準としている4%を下回っているという点。

基準を緩めるか、あるいは市場要因での下落を待つか。

難しいところ。

 

買うとしても、株数を抑えた試し買いになるかな。

 

 

 

 

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