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【株式投資/企業分析】Jパワー(24年3月期 第3四半期決算)

 

株価チャート

23年9月に一度2,600円まで上昇した後は2,200~2,400円でもみ合う形。

 

決算発表(1/31)を受けて大きく上昇。

直近の天井である2,600円付近まで上がってきている。ただし、決算発表後の2/1はほぼ株価は変わらず、2/2に大きく上昇している。

決算結果を受けての上昇だけでもないのか。

 

週足で見ると、22年1月に1,400円まで落ちた後は基本的には上昇トレンドを形成。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

24年3月期 第3四半期決算

決算発表日:2024年1月31日

 

売上高、営業利益

  • 売上高:△31.4%
  • 営業利益:△48.2%
  • 営業利益率:8.6%

 

減収減益

ただし、前年同時期は前々年からの大幅な増収増益結果となっているので、その影響もあると考えられる。

 

営業利益率は8.6%装置産業(発電)として考えると悪くない値。

 

 

 

売上高増減

  • 売上高:-4,407億円
  • 電気事業:-4,145億円
  • うち電力販売:-4,131億円

 

減収(4,407億円)の大部分が電力販売の減少(4,131億円)によるもの。

その理由としては、火力発電所利用率の低下による販売電力量の減少、電力販売価格の低下等が挙げられている。

 

 

 

利益増減

  • 発電事業粗利:▲470億円
  • その他子会社利益/連結調整等:▲315億円

 

本決算では、営業利益は前年同時期と比較して777憶円の減益。

その内訳としては発電事業粗利低減(470億円)、その他子会社利益低減(315億円)の影響が大きい。

 

発電事業粗利低減理由は、JEPX価格低下等によるもの。

また、その他子会社利益低減理由は、豪州炭鉱権益保有子会社石炭販売価格低下によるものとのこと。

 

 

配当

  • 配当金:90円
  • 株価(2/5):2,608
  • 一株利益:366.38円
  • 配当利回り:3.4%
  • 配当性向:24.5%

 

ここ一年の株価上昇を受けて、配当利回り 3.4%まで下がってしまっている。ただし他の高配当銘柄も同じ様に利回りが下がっているので極端に低いという訳でもない。

配当性向は 24%と低く、配当原資は特に問題無さそう。

 

 

通期業績予想

  • 売上高:13,070億円(前期実績比:-29.0%)
  • 営業利益:870億円(前期実績比:-52.7%)

 

通期業績予想は変更なし。

23年度は前年度比で大幅な減収減益予想。

 

営業利益

  • 2019年度:836億円
  • 2020年度:777億円
  • 2021年度:869億円
  • 2022年度:1,838億円
  • 2023年度:870億円(予想)

 

22年度が特異的に大きな利益を上げられているだけであり、19年度~21年度と比較すれば、23年度も同等水準の利益は上げられている。

 

 

関連記事

 

Jパワー純利益 4~12月49%減 国内電力販売落ち込む

2024/02/01  日本経済新聞

 

Jパワーが31日発表した2023年4~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比49%減の563億円だった。国内の火力発電所の利用率が低下し、販売電力量が減少した。石炭価格が下落するなか、オーストラリア子会社が権益を持つ炭鉱の石炭販売益も減った。

www.nikkei.com

 

 

まとめ

決算結果は減収減益。しかも前年同時期比で大幅な減収減益。

 

23年度の通期業績予想も大幅な減収減益予想。

ただし19~21年度と同等の利益は出せており、それほど利益構造に問題が発生しているという状況でも無さそう。

 

 

ここ一年の株価上昇を受けて、ここも配当利回りが3.4%まで下がってしまっている。

 

資金効率を上げるために、一度Jパワー株を売却して他の高配当銘柄に資金を回すことも考えていたが、ただし、他の高配当銘柄も同じように配当利回りが下がってしまっている。

しかもJパワーは旧NISA枠として保有しているため、簡単には売れない。

 

非課税期間は2025年までなので、あと一年は保有できる。ただし、その期間内で強制的に売却する必要がある。

その時期をいつにするのか。難しいところ。

 

 

 

 

 

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