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【株式投資/企業分析】SBIホールディングス(24年3月期 第3四半期決算)

 

株価チャート

23年9月に一度3,400円まで上昇後はその後3,200円を挟んでもみ合う状況が約3か月継続。

ただし24年に入って3,400円を突破後は4,000円まで上昇。

 

週足では、20年3月に1,500円を切るところまで売られていたが、その後3,000円まで上昇。

長らく2,500~3,000円の間をもみ合うような状況が続いたが、その天井を突破後は上昇トレンドを形成。

 

 

日足チャート

 

週足チャート

 

 

 

24年3月期 第3四半期決算

決算発表日:2024年2月7日

 

売上高、営業利益

  • 収益:32.2%
  • 税引き前利益:103.3%
  • 営業利益率:11.5%

 

増収増益。

103%という大幅な増益。前年度は、前々年度から86%という大幅な減益だったのでその影響もあるのか。

 

営業利益率は11.5%となっており数値的には高い値。

同じ証券会社の大和証券が11.7%なので、大和証券と同程度の水準。

 

 

大和証券 第3四半期決算

  • 営業収益:9,054億円
  • 営業利益:1,066億円
  • 営業利益率:11.7%

 

 

配当

  • 配当金:160円(150円:記念配当除く)
  • 株価(3/30):3,951円
  • 一株利益:270.5円
  • 配当利回り:4.0%(3.7%:記念配当除く)
  • 配当性向:59.1%(55.4%:記念配当除く)

 

創業25周年ということで 記念配当10円を積み増している。

記念配当を除く配当利回り3.7%

 

配当性向は55%となっており、それほど高いわけでもなく今の水準の配当は当座は継続できそう。

 

 

1株当たり配当金の推移

 

 

増配を継続してきているが、今回の10円の増配は「記念配当」としているため、次年度も160円の配当となるかは不明。

 

 

株主優待

  • 株数:100株(1単元)
  • 株価(3/30):3,951円
  • 時価(3/30):395,100円(1単元)
  • 配当金:15,000円(記念配当除く)
  • 暗号資産(XRP):2,000円
  • 株主優待利回り:0.5%
  • 配当+株主優待利回り:4.3%

 

100株(1単元)保有することによって、暗号資産(XRP株主優待として提供されるとのこと。

最小単元である100株のみ保有した場合の株主優待利回りを計算すると0.5%になる。

 

配当と合わせた利回りでは4.3%(記念配当除く)

 

 

リップルXRP)とは?

仮想通貨リップルには、主に以下のような特徴があります。

  1. 「Ripple Inc」によって管理と運営が行われている
  2. 総発行枚数の1,000億枚がすでに発行済み
  3. リップルトランザクションプロトコルという送金システム

 

www.bitpoint.co.jp

 

 

仮想通貨を株主優待としてもらっても、その処理に困りそう。

健康食品(サプリメント)と交換できるようだけど、特に健康食品が欲しいとも思わない。

 

 

ゼロ革命

SBI証券は昨年より「ゼロ革命」を実施している。

 

ゼロ革命

  1. 国内株式の売買手数料がゼロ
  2. 新NISAの米国株式&海外ETFの売買手数料が0円
  3. 外国為替(リアルタイム為替)取引における「米ドル/円」の為替手数料を、1米ドルあたり片道25銭から0銭にする

 

ゼロ革命 | SBI証券

「米ドル/円」の為替手数料無料化のお知らせ~”ゼロ革命”第三弾~(SBI証券)|ニュースリリース|SBIホールディングス

 

日本株の売買手数料がゼロとなり、また、米ドル/円の為替手数料が0銭となる。

個人投資家である私にとっては非常にありがたい革命を実施してくれている。

 

ただし、気になるのはその「ゼロ革命」の業績影響がどうかという点。

 

 

証券口座数の推移

 

 

日本株売買手数料をゼロ円にするという「ゼロ革命」もあり、証券口座数は大きく伸びている。

 

 

ゼロ革命開始前後の四半期連結営業収益(売上高)比較

 

 

ゼロ革命によって60億円近い手数料収入が消えている。

しかしそれ以外の収入を増やし、全体では前年同期比+8.5%を達成。

 

 

SBI証券楽天証券の5四半期連結業績比較

 

 

手数料ゼロに追従した楽天証券が売り上げ、利益を大きく減らしている中で、SBI証券は減少分を他の売り上げや利益で補っている。

 

 

 

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www.nikkei.com

 

 

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www.nikkei.com

 

 

まとめ

増収増益。

「ゼロ革命」の影響もそれほど大きくなく、証券口座数は順調に増やしている。

 

記念配を除いた配当利回りは3.7%。

投資目安としている4%からはやや劣る。

株主優待として暗号資産(XRP)がもらえるようだが、もらったところで処理に困ってしまう。

 

市場要因の株価下落時にはポートフォリオ追加を考えてもいいが、今の段階では様子見かな。

株価も高値圏でもみ合っているような状況だし。

 

 

 

 

 

 

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