株価チャート(2024/2/12)
23年10月の34ドルを天井に下降トレンド形成中。
直近の数日でも大きく株価が下がっている。
週足で見ると、20年の10ドルを底に上昇していたが、22年末の40ドルを天井にやや下降トレンドか。
日足チャート
週足チャート
会社概要
エクイナー(Equinor ASA)(旧名:Statoil ASA)は主に石油・ガスの探査と生産に従事するノルウェーを拠点とするエネルギー会社である。
【事業内容】
同社は4つの事業区分により構成される。
- ノルウェー開発・生産(DPN)事業はノルウェー大陸棚(NCS)にある上流活動を含む。
- 国際開発・生産(DPI)事業はDPI外部と米国開発・生産(DPUSA)事業分野にある上流活動を含む。
- マーケティング・ミッドストリーム・加工(MMP)事業は石油製品と天然ガスのマーケティング、取引、輸送、加工、製造、開発に従事する。
- その他の事業は新エネルギー・ソリューション(NES)、技術・プロジェクト・掘削(TPD)、グローバルな戦略とビジネス開発(GSB)、企業スタッフ及びサポート機能事業を含む。
売上高、営業利益
23年12月期
- 売上高:1,068億ドル
- 営業利益:357億ドル
- 営業利益率:33.4%
22年12月期は巨額の利益を上げられており、それに伴い配当金も大きく引き上げている。
営業利益率は33%と非常に高い。
配当
- 配当金:3.6ドル
- 株価(2/12):26.20ドル
- 一株利益:3.9042ドル
- 配当利回り:13.7%
- 配当性向:92.2%
配当利回りは驚異の 13%。
配当金にかかる外国税(スウェーデン)は25%とのこと。そこからさらに日本で税金が20%引かれる。
外国税を考慮した配当利回りは10.2%。それでも十分に高い値。
ただし配当性向も高く92%に達している。今の水準の配当を継続するのはさすがに難しいかもしれない。
これほど配当利回りが高い中で株価が下がっているのは、将来的な減配も織り込んでいるのだろう。
配当金/配当性向 推移
23年は巨額の配当を拠出しているが、それ以外の年もある程度コンスタントに配当金を拠出している。
バランスシート
- 自己資本比率:33.7%
- 有利子負債比率:22.0%
自己資本比率はやや低めだが、有利子負債比率も低く抑えられており財務的には問題無さそう。
キャッシュフロー
23年12月期
- 営業CF:247億ドル
- 投資CF:-124億ドル
- フリーCF:123億ドル
- 財務CF:-181億ドル
本業(営業CF)で巨額のキャッシュを稼ぐことが出来ており、そこで投資(投資CF)も賄うことが出来ている。
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2023年10月6日
ノルウェー政府は6日発表した予算案で、2024年の石油生産を前年比5%増、天然ガスは1.7%増と見込んだ。
コンデンセート(超軽質原油)と天然ガス液を含む石油の生産量は1億2400万石油換算立方メートル(日量210万石油換算バレル)と予想した。
天然ガスの生産量は1210億立方メートルとした。
ロシアの輸出削減によりノルウェーは昨年、欧州に対する最大の天然ガス供給国となり、欧州連合(EU)のガス輸入需要の約30%を満たした。
まとめ
利益財務構造は問題無さそう。
ロシア問題の恩恵もあって、原油、ガスで利益を伸ばすことが出来ている様子。
22年の巨額な利益でもって23年は配当を大きく引き上げている。
今の水準の配当利回りであれば十分に買っていってもいいだろう。将来的な減配を見込んだとしても、それでも十分な利回りはあると考える。
前回底値付近(34ドル)まで調整してきているし、今の水準で買うのもあり。
ただし、今の株価下落がどこまで続くのか。しばらくは様子は見たい気もする。しかも配当の権利落ちが2/14に来る。
年4回配当なので今回の権利落ちは様子を見るという戦略もあり。