2022年5月4日の記事。
私の住まい(1)暮らす場所はサブスクで――お試し移住、地域再生の芽(Re:Connectつながり再び)
2022/05/04 日本経済新聞
「自宅」をその日、その時の気分で変える。
東京都内の人材・広告会社に勤める木下育美さん(31)とパートナーの及川晃久さん(32)は、2021年夏から各地を転々としながら暮らす生活を始めた。ある週は陶器の町・栃木県益子町で、翌週は太平洋をのぞむ茨城県大洗町に居を構え、オンラインで業務をこなす。
記事の中で紹介されている木下さん、及川さんは「自宅」をその時の気分で変えるような生活を2021年夏から続けているという。
そのような生活を可能にしたのは次の二つ。
この「ADDress」というサービスは月々4万4000円で全国200カ所以上の古民家などに1カ所当たり最長2週間滞在できるという。しかも家具や家電は備え付けで、電気屋ガス代も込み。
お試し移住
このような漂流生活は「お試し移住」という側面もあるという。
確かに「 地方移住」と言っても、その土地のことを全く知らずに移住したところでうまくいくとは限らない。イメージしていた理想と現実との間にギャップがあると、移住した後に「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう。
それならば、 まず短期でもいいのでその土地に住んでみること 。
そして色々な土地に住んでみて、自分に合うところを探していけばいい。
そのような生き方は私にとっての一つの理想だった。
様々な場所を自分の眼で見てみたいと思っていたし、それを実現させるために「ノマド」のような生き方をしたいと思っていた。
やはりそのためには「場所に束縛されない働き方」が絶対に必須になるよね。
今の仕事は完全に「事業所」に束縛されている。
コロナ禍ではテレワークも導入していたけど、今はそのテレワークも全くなくなってしまった。
毎日朝7時半に家を出て、夜20時に家に帰るような生活を強いられている。ひと昔前ならそのような働き方は「当たり前」だったのかもしれないけど、今は「それが当たり前では無いんだ」ということは多くの人が気づいてしまった。
今の仕事が私を「事業所」に縛り付けるものだとしたら、それをこれからも続けるということはどう考えても有効な人生戦略だとは思えない。。